ヤマナシヤが食育授業 小学3年生約200人を対象に

子どもたちに語りかける久松一弘社長

鶏卵流通企業の㈱ヤマナシヤ(久松一弘社長―本社・東京都品川区)は2月5日、川崎市立末長小学校の3年生約200人を対象に食育授業を行なった。

会場は毎日約3000枚(液卵換算で約1.5トン分)の玉子焼きを製造する川崎営業所。久松社長は「安全第一で見学してください。質問もどんどん受け付けます」と優しく話しかけ、助手として参加したJA全農たまご㈱の林遼氏、キトクフーズ㈱の清水雄斗氏らを紹介。

子どもたちは卵と玉子焼き、ヤマナシヤの仕事について学級新聞にまとめようと「卵はどこから届くの?」「ニワトリのエサは何?」「玉子焼きはどこで買えるの?」など、大人が圧倒されるほど元気よく質問。各氏は子どもに分かりやすい言葉を選んで丁寧に答えた。

玉子焼きの製造方法だけでなく、作り手の思いも紹介

授業の中でヤマナシヤの創業は92年前(昭和2年)と知ると、その歴史の長さに驚きの声が。玉子焼きの製造工程はガラス越しに見学し、「おいしそう」「焼きたてをちょうだい!」との素直な感想が聞かれた。

久松社長は子どもたちの見学を受け入れる意義を「どの業種にしてもファンづくりが大事な時代になっている。最近強く意識することは、モノを売ることよりも、会社や商品をどのようにして好きになってもらえるか。子どもたちとの交流が地域貢献になればと思っているし、昨年は見学後に玉子焼きを買いに来てくれた子もいた。本当にありがたいこと」と話していた。