ブラジル産鶏肉を「国産若鶏」と表示  「からあげ専門店こがね」の運営会社に再発防止の措置命令

消費者庁は10月16日、㈱プラスワン(小林弘幸社長―本社・神戸市兵庫区)が運営する「からあげ専門店こがね」11店舗で販売する鶏もも肉のから揚げとなどの商品で、ブラジル産鶏もも肉を「国産若鶏」と不当に表示していたと発表し、景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして再発防止を求める措置命令を出した。

消費者庁と公正取引委員会の調査によると、「からあげ専門店こがね」では2011(平成23)年3月から、店舗の看板や軒先テントに「国産若鶏使用 絶品あげたて」と表示するなど、あたかも鶏もも肉のから揚げに国産鶏肉を使用しているかのように表示していた。しかし、新開地本店と板宿店は3割程度、住吉店はほとんどすべて、塚本・緑橋・西田辺・花園・尼崎・園田・西宮北口・伊丹の各店はすべての鶏肉でブラジル産を使用していた。

このため、消費者庁は運営会社のプラスワンに対し、①新開地本店(今年6月5日で表示終了)を除く当該店で不当表示をやめる②景品表示法に違反する旨を一般消費者に周知徹底する③再発防止策を講じて従業員に周知徹底する④今後、同様の表示を行なわない――ことを内容とする措置命令を出した。