アキレス『コープランPP』(天井用)を発売 ヒートストレスから家畜を守る断熱材
アキレス㈱(日景一郎社長―本社・東京都新宿区)は、 住宅用断熱材の技術を生かして、畜舎内の温度環境を整え、家畜のヒートストレスを軽減する農畜産用断熱材『コープランPP』(天井用)【写真】を5月20日に発売した。
近年は記録的な猛暑など、異常気象と言われる事態が続く中、夏の暑さや冬の寒さによるヒートストレスは、家畜の生育の悪化だけでなく、時には大量死まで引き起こす要因となる。家畜をヒートストレスから守るには、畜産農家が畜舎建設の際に断熱材を適切に設置することが不可欠となってきているが、特に天井に断熱材を設置して畜舎内の温度環境を管理しやすくするとともに、 空調や換気を効率化する取り組みが進んでおり、軽量で施工しやすい断熱材へのニーズが高まっている。
今回発売した『コープランPP』(天井用)は、その課題解決に向けて開発したもの。主な特徴は次の通り。
①軽量・高性能の農畜産用断熱材(天井用)=住宅用断熱材にも使用する発泡ポリスチレンボード(熱伝導率0.038W/〈m・k〉〈測定値〉)を芯材に採用し、約2.1キロ/平方メートル(30mm厚)の軽量化を実現。高圧洗浄にも耐えられるように強度を向上させた。
②家畜の糞尿からのアンモニアによる錆の発生を抑制=ボード両面にPPシートをラミネート加工して防湿性を向上。家畜の糞尿からのアンモニアによる建屋構造材などの錆の発生を抑える。
③畜舎内の視認性を向上=面材のPPシートを光沢のある白色にすることで反射率を高め、畜舎内を明るく保ち、個体の様子を目視で確認しやすくする。
④長尺品の対応が可能=最大長さ6000mmの製品展開で畜舎の大型化や施工の効率化に対応する。
アキレスでは「今後も独自の技術を生かした製品づくりで、国内の農畜産業における課題解決と生産性向上に寄与するとともに、 断熱性向上による省エネルギーの推進や二酸化炭素排出量の削減を通じて、カーボンュートラルの実現に貢献していく」としている。
問い合わせは同社断熱資材販売部断熱企画課(電03-5338-9551)へ。