微細磁性金属検出装置「セファード」を発売 前川製作所

(株)前川製作所(田中嘉郎社長―本社・東京都江東区牡丹3―14―15)は、このほど微細磁性金属検出装置「セファード」を開発し、1月から全国の食品工場や製薬工場への販売を開始した。
同社は2002年に血卵検出装置、05年に毛髪検出装置「銀河」、06年に防虫装置「バグシャッター」を食品工場向けに開発・納入してきた。
第4弾の微細磁性金属検出装置「セファード」は、光線透過によって異物を特定するのではなく、食品をコンベアベルトで検査部に搬入する直前に、強力な磁石によって食品中の磁性金属異物に帯磁させ、装置内に搭載した高性能の磁気センサーで磁力を検知して異物を特定するため、エックス線式装置では検出できなかった直径0.1ミリメートルの鉄球や、直径0.2ミリメートル×長さ2ミリメートルのSUSワイヤーなど、ごく微細な金属も検出できる。
このほか、(1)アルミホイルや銅などの包材で包装した食品にも対応できる(2)冷凍品や高塩分の食品でも高感度に検出できる(3)エックス線式装置では必要だった労働基準監督署への届出書類が不要(4)高価な交換部品が不要なためランニングコストも低減できる(5)過去のエラーデータをUSBメモリーで抽出してパソコンに保存できるため、食品工場での品質管理の強化につながる(6)装置は丸洗い可能で、コンベアベルトも脱着可能な構造となっており衛生的――などの特徴がある。
装置本体の寸法は幅700ミリメートル×長さ2010ミリメートル×高さ1400ミリメートル。ベルト速度は生産ラインに支障をきたさない最大毎分50メートル。ベルト幅は基本仕様で200ミリメートル。検出高さは10~100ミリメートル。標準価格は基本仕様で1台400万円。
問い合わせは同社食品グループ(電03・3642・8561)へ。

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