10月輸入 タイ産鶏肉は不安定続く、マレーシアの殻付卵21トン
財務省は2021年10月分の輸入・輸出通関実績をまとめた。
《鶏肉関係輸入》鶏肉は前年同月比6.9%増の5万1212トンを輸入。コロナ禍によるワーカー不足のタイは26.4%減の9004トンで、単価は前月から11円上がり305円。ブラジルは16.5%増の4万480トン。
鶏肉調製品は10.2%減の3万5195トン。このうちタイは24.2%減の1万9859トン。あひるは0.4%減の634トン。年末が需要期の七面鳥は20.7%減の80トン。
1~10月輸入累計は鶏肉が前年同期比6.8%増、鶏肉調製品1.7%増、あひる16.4%増、七面鳥47.4%減。
《鶏卵関係輸入》凍結卵と全卵粉、卵黄粉が増加。殻付卵73トンのうちアメリカは48トン(単価249円)、マレーシアは21トン(同150円)。
1~10月の累計は凍結全卵が前年同期比30.2%増、凍結卵黄が44.8%増、全卵粉が17.2%増、卵黄粉が24.1%増、卵白粉が5.8%減。殻付卵が約15倍増。
10月の輸入卵の殻付換算は9185トン(前年同月比11.8%増)で、1~10月累計では9万1141トン(前年同期比2.5%増)。
10月輸出 ももむね増加も手羽モミジ減少、卵はシンガポール向け増
《鶏肉・鶏卵関係輸出》鶏肉の輸出量は前年同月比48.3%減の472トンで、うち『もも・むね』が53.4%増の100トン、手羽やモミジなどの『その他』が56.1%減の372トン。鶏肉調製品は75.0%増の69トン。
殻付卵は6.6%増の2143トンで、香港向けが6.5%増、シンガポール向けが60.2%増。マヨネーズは20.3%減の1032トンを輸出。
1~10月の輸出累計は鶏肉が前年同期比44.8%減で、仕向け先は香港が約6割だが、カンボジア向けも4割弱と高い。
鶏肉調製品は41.5%増、殻付卵は22.1%増、マヨネーズは24.6%増。加工卵関係は凍結全卵が27.2%減、凍結卵黄が39.4%増、全卵粉が86.2%増。