卵殻リサイクルの素材を名刺に使用 中嶋製作所

㈱中嶋製作所(中島功雄社長―本社・長野市)は、このほど全役員・従業員の名刺について、産業廃棄物の卵殻を活用したリサイクル素材『CaMISHELL(カミシェル)』を使用したものに変更した。

同社は〝長野県SDGs推進企業〟としてSDGsの達成に向けた取り組みを推進しており、畜産農場での自動化・省力化機械の開発が「農業生産者の負担を減らし、食糧生産の効率化」につながるとしている。2018年4月からは自社製品の梱包資材に、環境に負荷をかけない生分解性プラスチックを順次採用。コストは従来に比べて3倍ほどかかるが、意義のある活動を持続させるため社員一丸となってコストアップを抑える努力をしている。

今回、名刺に採用した『CaMISHELL』は、産業廃棄物として処理される卵殻を独自の技術で乾燥・粉砕してパウダー化し、紙の原料となるパルプに混ぜ込んだリサイクル素材。木材パルプの使用量を削減できるほか、卵殻を産廃処理する際の二酸化炭素排出量の削減にも寄与できる。

中島功雄社長は「名刺の印刷会社から卵殻リサイクルの『CaMISHELL』を提案され、畜産用機器を生産・販売する当社にとってピッタリだと思った。畜産用機器を通して畜産生産者に貢献するとともに、環境保全などの活動も推進したい」と話している。