せせり切剥機(改Ⅲ)FOOMAで展示へ マトヤ技研工業
マトヤ技研工業㈱(益留福一社長―本社・鹿児島県曽於市)は5月6日、鶏の首からせせりを自動採取する『せせり切剥機(改Ⅲ)』【写真】の完成を発表した。2019年発売モデルをマイナーチェンジし、せせりへの残骨率を低減したという。
処理の流れは変わらず①鶏ガラを台座に載せる②回転式の丸刃がせせりを切除してベルトコンベヤー上に落とす③ガラが自動的に排除される――というもので、新型機は台座の柔軟性を高めたことで、治具が鶏ガラを押し込む際のホールド感がアップ。首の長さや太さ、曲がり方などを問わず、より正確にカットできるようになった。また、鶏ガラのサイズに合わせて台座の高さを瞬時に変更できるようにし、歩留まり向上につなげた(各種の新技術は特許申請中)。
益留社長は新型機について「首骨が削られてしまう(残骨につながる)問題が大幅に改善されている。手作業では1羽につき4~8秒かかる処理が、同機の扱いに慣れると1.5~2秒程度で済むようになる」と話している。
マトヤ技研工業は6月1~4日に愛知スカイエキスポで開かれる国際食品工業展「FOOMA JAPAN 2021」に出展し、新型機のデモンストレーションを行なう予定。会期終了後は、同社本社工場での見学にも対応する。問い合わせは同社(電0986-76-0018)へ。