採卵用めす1.2%増、ブロイラー用1.5%増 令和2年のひなえ付け

令和2年(2020年)のひなえ付け羽数は、採卵用めすが前年比1.2%増の1億974万羽、ブロイラー用ひなが1.5%増の7億6558万1000羽の見込みとなった。(一社)日本種鶏孵卵協会の全国推計羽数に基づいて本紙が試算したもので、採卵用ひなは2年ぶりに増加に転じ、ブロイラー用ひなは9年連続で増加した。

ひなえ付け羽数の推移(全国推計羽数)

県別え付け羽数(報告羽数ベース)

日本種鶏孵卵協会は1月29日、令和2年12月分の鶏ひなふ化羽数調査結果(速報値、レイヤー27場、ブロイラー62場が回答)を公表した。

12月の出荷・え付け羽数は、採卵用めすが前年同月比3.0%減の811万1000羽、ブロイラー用ひなが4.1%増の6693万6000羽。これを基に同協会が試算した全国推計羽数は、採卵用めすが3.0%減の860万2000羽、ブロイラー用ひなが4.1%増の6946万5000羽。

地域別(報告羽数ベース)では、採卵用めすは北海道、東北、北陸、関東・東山(関東1都6県と山梨、長野)、九州、沖縄で増加。ブロイラー用ひなは北海道、東北、関東・東山、四国、九州、沖縄で増加。

本紙で試算した令和2年のひなえ付け羽数(全国推計)は、採卵用めすが前年比1.2%増の1億974万羽、ブロイラー用ひなが1.5%増の7億6558万1000羽の見込みとなった。

地域別(報告羽数ベース)にみると、採卵用めすは北海道7.0%減、東北2.5%減、北陸8.3%増、関東・東山6.5%増、東海1.8%減、近畿36.4%減、中国6.7%増、四国1.2%減、九州0.4%減、沖縄3.3%減。

ブロイラー用ひなは北海道8.8%増、東北1.7%増、北陸1.5%減、関東・東山2.9%増、東海2.5%増、近畿5.6%減、中国6.0%減、四国1.3%減、九州2.5%増、沖縄3.0%減。

県別のひなえ付け羽数(報告ベース)は表の通りで、採卵用めすは21都府県、ブロイラー用ひなは24道県で増加した。

12月の種鶏の出荷羽数は、採卵用が前年同月比45.8%増の10万5000羽(うち種鶏めすは47.7%増の9万6000羽)、ブロイラー用が12.3%減の48万5000羽(うち種鶏めすは12.4%減の42万5000羽)。

この結果、令和2年の種鶏の出荷羽数は、採卵用が前年比0.2%減の120万4000羽(うち種鶏めすは0.4%減の108万4000羽)、ブロイラー用が2.2%減の538万6000羽(うち種鶏めすは2.4%減の472万8000羽)となった。