川崎市立末長小学校3年生の校外学習 ヤマナシヤが受け入れ

川崎営業所の換気を万全にして実施

焼成室を見学する子どもたち

焼成後にパッキングされた新製品

㈱ヤマナシヤ(久松一弘社長―本社・東京都品川区)は10月30日、川崎営業所(川崎市高津区末長)で市立末長小学校3年生の校外学習を受け入れ、鶏卵卸の仕事内容や、自社製『玉子焼き』の特徴などを伝えた。

同社は約25年前から玉子焼きを製造し、現在は首都圏の大手量販店や高級スーパー、寿司店などに販売している。近年は食育にも注力し、今回の授業は感染症対策で窓やシャッターを全開にして行なった。

久松社長と経営企画室の茂野隆一室長が児童を迎え、協力したキトクフーズ㈱の植田益弘氏とJA全農たまご㈱の杉田悠児氏を〝鶏卵の先生〟として紹介。安全に見学するためのルールを学んだ児童らは、鉛筆とメモを手に「卵を割らないように運ぶコツは?」「どうしてヤマナシヤという名前なの?」「仕事で一番うれしいときはどんなとき?」と次々と質問。4氏は分かりやすい言葉を選んで回答した。

子どもたちの聞き方はそれぞれだが、特に目立ったのは『ヤマナシヤの一番のこだわり』を知ろうとする姿勢。先生役の各氏は「ヤマナシヤは皆が安心して食べられるおいしい卵と、玉子焼きを届けるために頑張っている」との内容を伝えた。

営業所2階の焼成室はガラス越しに見学。焼成機に国産の液卵が注ぎ込まれ、約8分で5枚重ねに焼き上がることや、1枚500gの玉子焼きを1日約3000枚製造していることを学んだ。

児童を引率した女性教諭からは「この子たちは、新型コロナの影響でどこにも社会科見学に行けなかった。ヤマナシヤさんが受け入れてくれると知って『やったあ!』と飛び跳ねて喜ぶ子もいたほど。本当に感謝しています」との声が聞かれた。

久松社長は「当社が事業を続ける中で、少しでも地域の子どもたちと、その保護者の皆さんに喜ばれることができればと思う」と話している。