日本チャンキー協会が『第1回技術ウェビナー』
日本チャンキー協会(会長=吉原洋明日本ホワイトファーム㈱社長)は10月8日、『第1回技術ウェビナー』を、ウェブ会議システム「Zoom」を使って開いた。
恒例の技術ゼミナールを、昨今の状況から初めてウェブ上で催したもの。全国の会員企業から昨秋の2倍を超える551人が参加し、アプリ「Slido(スライド)」での質疑応答も活発に行なわれた。
吉原会長は冒頭あいさつで、事務局の㈱日本チャンキーや全国の会員らの開催に向けた協力と多数の出席に謝意を表した上で、生産現場の状況について「今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、私たちの事業環境も一変した。会員の皆様も、ウィズコロナの新しい生活様式の中で、従業員の健康管理や確認を行ない、不安を抱えながら事業を継続してこられたことと思う。今夏は酷暑が長引き、チャンキー種は育種改良のおかげで暑さに強くなったとはいうものの、熱死被害が例年より多く聞かれ、影響は9月一杯まで残ったとの声も多かったのではないか。
鶏肉の需要面も、昨年までとは大きく変わった。都道府県をまたぐ移動が徐々に緩和され、Go toキャンペーンを加えて、外食需要は少しずつ戻ってきているようだが、コロナ前には程遠く、内食需要が高まり、量販店での購買が強い状態が続いている。国産鶏肉への引き合いも例年より強い状態が続いており、これから迎える12月の需要期に向けて、安定供給体制を整えるよう、今から責任を感じている」と述べた。
㈱日本チャンキー営業部門営業部支援課の西村薫久氏の司会で進め、同課の和久健太氏が「種鶏とブロイラーの実績調査報告」、㈱グリーンファームの白藤守社長が「種鶏の野外事例報告」、(一財)自然環境研究センターの米田久美子氏が「高病原性鳥インフルエンザと野生動物」のテーマで講演した。
(講演要旨については本紙をお読みください)