ニチレイフーズ調べ  全国から揚げ調査2020

㈱ニチレイフーズ(本社・東京都中央区)は10月1日、(一社)日本唐揚協会が毎年10月を「から揚げ強化月間」に定め、から揚げのさらなる普及・消費拡大に向けた取り組みを行なっているのに合わせ、8月21~23日に全国の一般消費者1万4056人を対象に実施したインターネットアンケート「全国から揚げ調査2020」の結果を公表した。概要は次の通り。

好きなおかずランキング

調査回答者に、全29品のおかずから好きなものを選択(複数選択可)してもらったところ、全体の72.4%が「から揚げ」を選択し、好きなおかずランキングの第1位に輝いた。

調査回答者(20~70代男女)のいずれの層でも「から揚げ」を選択している者が多く、年代・性別を超えて幅広い人から愛されていることが分かった。また、から揚げの好意度について聞くと、全体の約90%が好きと回答(好き60.4%、やや好き27.0%)したことから、から揚げは〝日本の国民食〟になりつつあることがうかがえる、としている。

好きなおかずランキング2位は「焼肉」(71.7%)、3位は「餃子」(70.9%)で、以下4位「刺身」、5位「天ぷら」と「トンカツ」が同率。7位「ステーキ」、8位「豚の生姜焼き」、9位「すき焼き」、10位「焼き鳥」となった。

全国の年間から揚げ消費個数(推計値)

全国のから揚げ消費個数を推計で算出したところ、2020年は年間換算で約400億個以上のから揚げが消費される見込みであることが分かった。この数値は、昨年の消費量推計値の250億個に比べ67%増。また、1か月以内でのから揚げ喫食有無を調べると、「喫食あり(77.9%)」は昨年比約22%増に。

さらに1か月以内に、どのようなから揚げを喫食したかを昨年と比較したところ、「冷凍食品」は30%増、「手作り」は28%増、「総菜」は25%増とそれぞれ増加した。

今年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で〝おうち時間〟が増加し、内食・中食の頻度が上昇。それに伴い、から揚げの需要が高まり、消費個数が大幅に増加したと考えられる。

手作りと冷凍食品の調理時間差(推計値)

「手作りから揚げ」にかかる調理時間を都道府県別に調べたところ、最も長かったのは大分県の36分53秒。次いで2位は滋賀県の36分36秒、3位は奈良県の36分30秒。一方、調理時間が最も短かったのは鹿児島県の26分0秒で、長い県と短い県では10分以上の差があった。

1世帯が1回の食事で喫食するから揚げの個数を、手作りした場合と、冷凍食品のから揚げを利用した場合の調理時間を比較すると、手作りの調理時間が34分32秒に対し、冷凍食品のから揚げ調理時間は13分33秒で、約21分差となった。

から揚げ喫食個数1位は大分県

から揚げを1か月間に食べる個数をみると、最も多かったのは大分県の56.5個。2位は千葉県の52.0個、3位は北海道の51.8個の順。一方、最も少なかったのは徳島県の23.5個で、1位の半分以下の結果となった。

から揚げを1か月に1回以上食べている人の割合(喫食率)を都道府県別に調べたところ、最も高い割合だったのは宮崎県(昨年は4位)の82.3%。2位は青森県、山口県、高知県が同率で82.0%。5~10位の県でも80%以上の割合を記録した。

また、鶏肉の好きな部位について調べたところ、最も人気な部位は「もも」、次いで「むね」「手羽先」の順となった。各部位の好みについて都道府県別にみると、「もも」好き1位は鹿児島県、「むね」好き1位は群馬県、「手羽先」好き1位は沖縄県であった。