米国USDA 農家支援第2弾は1.5兆円規模 9~12月に発動1・5兆円規模

米国農務省(USDA)のソニー・パーデュー農務長官は9月17日、トランプ大統領と連名で、3~9月に実施したコロナウイルス食品支援プログラム(Coronavirus Food Assistance Program=CFAP)の延長(CFAP2)を発表した。

CFAP2の発動期間は9月21日から12月11日まで。予算規模は140億ドル(約1兆4700億円、1ドル=105円で換算)。新型コロナウイルス感染症の影響で収入が減少した米国の農畜産家の経営継続を支援する。

畜産関係も、牛・豚から鶏、カモ、ウズラ、七面鳥、キジ、ミンクに至るまで対象となっているが、種畜やペット用の生産者、価格変動リスクを負わない契約生産者などは対象外。支援の枠は3種類あり、主な畜産品目はおおむね「Price Trigger Commodities(平均価格が1月と7月で5%以上減少)」枠の適用対象となっている。

同枠の支援内容は、一例としてブロイラーの生産者は「昨年の生産量(羽数)×75%×1羽当たり1.01ドル」。殻付卵は「昨年の生産量(ダース)×75%×1ダース当たり0.05ドル」、液卵は「昨年の生産量(ポンド)×75%×1ポンド当たり0.04ドル」、粉卵は「同1ポンド当たり0.14ドル」、凍結卵は「同1ポンド当たり0.05ドル」となっている。給付の上限は基本的に1人(経営)当たり25万ドルまで。

品目別の総給付額について、農業団体のアメリカン・ファーム・ビューロー連盟(AFBF)は、ブロイラー生産へは2億8000万ドル、卵へは3億3300万ドル程度になると推定している。