新商品33、リニューアル42品 伊藤ハム秋冬新商品発表
伊藤ハム米久ホールディングス㈱(宮下功社長―本社・東京都目黒区)は8月27日、オンライン形式で「伊藤ハム秋冬新商品発表会」を開催。伊藤ハム㈱の米田雅行常務のあいさつ【要旨別掲】に続き、同社の春名公喜執行役員が全国で順次発売する新商品33品とリニューアル品42品を紹介した。
鶏肉関係の新商品は、9月1日発売の『鶏生だんご』(本紙前号既報、希望小売価格は税別298円)と、18日発売の『サラダチキン ガーリックペッパー』(270円)。サラダチキンはコンビニで人気のフレーバーを投入するもので、春名執行役員は「サラダチキン市場全体の伸びが止まっていたが、今年7月からは前年を上回る数字となっている。料理素材としての認識や、朝食での利用など食シーンが増えたためではないか。若年層では、購入場所をコンビニからスーパーに切り替える人も多いようだ」と説明した。
このほか、144グラムと300グラム入りのチキンナゲットを『国産鶏肉使用チキンナゲット』にリニューアルし、すでに国産原料であった500グラム入りとパッケージデザインを統一。今年は巣ごもり需要などでナゲットの販売数量が伸び、今後もこの需要は続くとのこと。
トースターやレンジで加熱するだけの『ピザガーデン てりマヨチキン』は、具材を国産むね肉に変更。国産鶏肉使用の『肉だんご』シリーズはパッケージをリニューアルした。
米田雅行常務あいさつ要旨
皆さまもハム・ソーメーカーの第1四半期(4~6月)決算を見て、この業界の状況を重々承知されていると思う。伊藤ハム加工食品事業の売上高はハム・ソーと調理加工品を合わせて前年同期比105%程度。このうち家庭用商品がおおむね120%だが、業務用は90%を切った。
コロナ禍でなかなか対策を打てなかったが、当初から家庭用の構成比が多かったため、結果的に100%を超えられたのが実態と思う。直近の8月は、7月までの累計とほぼ同じ傾向である。
消費者は自粛にも慣れ、これが普通というか『ニューノーマル』になりかけている。このニューノーマルにおいては、食に限らず、すべての需要が家の中に集中する。外食店やコンビニ、他の業界の店舗も『イエナカ』をターゲットにし、すでに動き始めている。
我々もイエナカをターゲットとした家庭用・業務用の商品をしっかりと磨き上げ、刺激を与えるような施策を打っていきたい。