「総菜や味付け肉強化」で販売拡大へ 農畜産業振興機構の食肉販売動向調査
(独)農畜産業振興機構は6月3日、2020年度上半期の食肉販売動向調査結果を公表した。2月に調査したため、新型コロナウイルスによる影響の見通しが不明確で、19年度下半期の実績のみの公表となった。
小売業者(食肉専門店・量販店)の動向の概要では、量販店の19年度下半期の食肉の取り扱い割合(重量ベース)は牛肉27%、豚肉43%、鶏肉30%で、前年同期に比べて牛肉が2ポイント減少し、豚肉と鶏肉が各1ポイント増加した。
食肉専門店の19年度下半期の食肉の取り扱い割合は牛肉44%、豚肉36%、鶏肉20%で、前年同期に比べて牛肉が1ポイント減少し、鶏肉が1ポイント増加した。
19年度下半期の食肉の小売価格は、量販店ではすべての食肉で「変わらない」が最も多い中、輸入牛肉、国産豚肉、輸入豚肉、国産鶏肉では「値下げした」が「値上げした」を上回った。
食肉専門店では、すべての食肉で「変わらない」が最も多い中、国産豚肉、国産鶏肉、輸入鶏肉以外は「値上げした」が「値下げした」を上回った。
食肉の販売拡大に向けた対応では、鶏肉は量販店、食肉専門店とも「総菜や味付け肉の強化」が1位、「特定の年齢層・家族形態を対象とした商品の品揃え」が2位となった。