小川福岡県知事を表敬訪問 20周年のはかた一番どり推進協議会
福岡県が開発した銘柄鶏で、平成11年度の生産開始から20周年を迎えた『はかた一番どり』。その生産と販売に取り組むはかた一番どり推進協議会(会長=古賀光幸㈱久留米孵卵場社長)は2月5日、同県の小川洋知事を表敬訪問し、これまでの活動経過と、今後の方針について報告した。
当日は、はかた一番どりの白い羽色に合わせた特製ジャンパーを着た古賀会長と新井誠副会長(㈱あらい社長)、久留米孵卵場の古賀宣彦常務、あらいの新井眞一相談役、はかた一番どり中島農場の中島新吾氏が、県庁特別会議室で小川知事と面会。協議会への日ごろのバックアップに感謝するとともに、古賀会長が、はかた一番どりの昨年までの累計出荷羽数が1000万羽を突破したと紹介した。
新井副会長は小川知事への記念品として「はかた一番どり とりしゃぶセット」を贈呈。焼き鳥を試食した小川知事は「かめばかむほどうま味が広がる」と評価し、今後も40周年、60周年を目指して頑張っていきましょうと激励した。
さっくりとした歯ごたえが特徴
はかた一番どりは在来種の横斑プリマスロック(通称=さざなみ)の血統を25%受け継ぎ、福岡県内の7農場で約65日間かけて肥育される。久留米孵卵場の素びな供給から、あらいでの処理・加工まで全工程を県内の指定施設で行なうという厳格な品質管理体制も特徴。
昨年度は56万羽が生産され、県畜産課によると、都道府県が開発した肉用銘柄鶏の中では全国4位の出荷羽数とのこと。
肉は一般的な若どりと比べてイノシン酸を多く含み、きめ細かく、さっくりとした歯ごたえを持つ。県と協議会では「から揚げや焼き鳥、ソテーなど幅広い料理に適し、古くから様々な鳥料理に親しんできた福岡県民の嗜好に合う鶏肉」とPRしている。
はかた一番どり協議会には久留米孵卵場、あらい、JA全農ふくれん、ジェイエイ北九州くみあい飼料㈱、県、県養鶏協会が加盟。販促活動に限らず、県内の小学生を対象に「食育出前授業」を継続して行なうなど、食育にも積極的。一昨年6月にはその活動内容が評価され、農林水産省主催の第2回食育活動表彰で消費・安全局長賞を受賞した。