ヤマショウグループ80周年記念式典・祝賀会 取引先関係者ら約300人が祝福

〝売上高1000億円、従業員1万人〟の夢実現へ

記念式典では新入社員が〝次世代宣言〟として大宮市場で運営する子ども食堂への取り組みを紹介

『空と大地の贈り物を大切にし日本の未来を育む』を経営理念に掲げ、採卵鶏の親鶏を処理加工する㈱ヤマショウフーズを中核に様々な事業に取り組むヤマショウグループ(山田和弘代表―本社・埼玉県上尾市東町2-9-20)は、今年で創業80周年を迎えたことから、11月13日にさいたま市浦和区の浦和ロイヤルパインズホテルで「ヤマショウグループ創業80周年記念式典・祝賀会」を開き、来賓や取引先関係者、グループ従業員ら約300人が出席した。

記念式典は、ヤマショウフーズの久保英俊取締役常務執行役員による開会の辞で始まり、ヤマショウグループが取り組む事業を映像で紹介した。

同グループは初代の山田正治氏が昭和14(1939)年に埼玉県大宮で鶏卵・鶏肉を販売する「山田鳥屋」を創業。製造部門である関東食鶏㈱と共に発展し、海外進出を目指した2代目の山田一夫氏の㈱カンショク時代を経て、3代目の山田和弘氏によってヤマショウフーズに生まれ変わり、平成24(2012)年4月に本社を埼玉県上尾市に新設・移転し、新たな歴史が始まった

山田和弘代表

あいさつした山田代表は、初代や2代目の苦労や、ヤマショウフーズの立ち上げとグループの事業、今後の夢などを紹介した。

多数の来賓を代表して(一社)日本食鳥協会の佐藤実会長、全国食鳥肉販売業生活衛生同業組合連合会の新井眞一会長、㈱埼玉りそな銀行の中尾安志副社長、中根一幸衆院議員(自民党総務部会長)、牧原秀樹衆院議員(経済産業大臣政務官)、武正公一元衆院議員が祝辞を述べた。

佐藤会長は「ヤマショウグループは創業以来、一貫して鶏肉の処理加工と販売を手がけており、我々の先駆者として業界をリードしている。地域貢献活動や国産チキンの普及活動の1つとして、埼玉県内の複数の児童養護施設に毎年、クリスマスローストチキンをプレゼントしていることに対して、業界団体として心から感謝申し上げるとともに、これからも続けていただきたい」などと称えた。

新井会長は「山田代表は成鶏処理部門だけでなく物流、小売り、加工食品、飲食、鮮魚にまで事業を拡大し、海外進出も果たしている。多岐にわたる堅実な発展は目を見張るものがあり、わが業界の若きリーダーの1人である」などと述べた。

中尾副社長は「人間は80歳になると足腰が衰えて、健康に不安を感じると思うが、山田代表の話をうかがうと、ヤマショウグループの足腰はしっかりしていて、上半身も筋肉質である。100年企業に向けてますます隆盛を極めるのではないかと、心から敬意を表する」とした。

中根議員は「この15年間に売上高を115億円に伸ばすことだけでもすごい。さらに10年後には400億円、ゆくゆくは1000億円という大きなビジョンに向かって頑張っている姿は素敵だと思う。正治さんも一夫さんも天国で『よくやっているな』と喜んでいると思う」と激励した。

牧原議員は「山田代表が会社を引き継いでからの苦難は、相当大変だったと思う。この間、本日ご出席の皆様一人ひとりに支えてられて、ヤマショウグループが今日まで来れたことに、私もわがことのようにお礼申し上げる」とした。

武正元議員は「ヤマショウグループの夢を語る山田代表が、40代の経営者としてこれからもリーダーシップを発揮し、切磋琢磨することで、日本の経済もさらに強くなると確信している」などと述べた。

各方面から寄せられた祝電が披露され、永年勤続表彰では、ヤマショウフーズの畑山優一監査役(勤続43年)、九州工場の早川智枝子さん(同41年)、青森工場の吉田とよさん(同47年、当日欠席)に山田代表から表彰状が贈られ、畑山監査役が謝辞を述べた。

感謝状贈呈では、山田代表の母の山田せつこさん、OBの佐竹純孝氏、気田脇夫氏、梶谷隆繁氏、寺岡平三郎氏(当日欠席)に山田代表から感謝状が贈られた。山田せつこさんは「せがれの話をずっと聞いていたが、和弘を産んでよかったなというのが1つ。あとは主人のことなどを思い出して胸が一杯になっている。初代の時からいてくださった人たちも呼んでくれて、せがれに感謝している」などとお礼を述べた。

新入社員の住近夏菜子さん、山崎桃子さんらが、大宮市場で運営している子ども食堂「カロリー&オイリー(Calorie & Oily)」への取り組みを次世代宣言として紹介し、ヤマショウフーズの菅井健二取締役常務執行役員による閉会の辞で祝賀会に移った。

祝賀会は、ヤマショウフーズの桑原康輔取締役常務執行役員による開会の辞、田村直子取締役執行役員のあいさつに次いで安達修一取締役常務執行役員の発声で乾杯し、なごやかに歓談した。

この間、ヤマショウグループの役員紹介や社章・ネクタイ・スカーフの贈呈、後援先の紹介などのほか、ものまねタレントのノブ&フッキー、HIBiKiによるステージを楽しみ、ヤマショウフーズの辻井信一取締役専務執行役員の音頭による〝ヤマショウ締め〟でお開きとなった。