地域の小学生に食育授業 ヤマナシヤ

子どもたちの質問に答える久松社長

鶏卵流通・加工企業の㈱ヤマナシヤ(久松一弘社長―本社・東京都品川区西五反田3-12-12)は10月7日、玉子焼きを製造する川崎営業所(川崎市高津区末長)に市立末長小学校の3年生約210人を招き、今年2回目の食育授業を行なった。

1927年創業の同社は、95年から玉子焼きの製造を開始。2014年には東京都食品衛生自主管理認証(東京都食品衛生マイスター)を取得し、玉子焼きは首都圏の高級スーパーや寿司店などで採用されている。

久松社長は集まった児童に、安全に楽しく見学するためのルールを説明した上で、応援に駆け付けたJA全農たまご㈱東日本営業本部第1営業部鶏卵課の林遼氏らを紹介。 児童らは事前に考えてきた質問を通じて、ヤマナシヤでは主に東北や関東から卵を仕入れていることや、1日に4~5トンの卵を数多くの店舗に届けていることを学習。

玉子焼きの製造工程も見学した

ヤマナシヤの玉子焼きは1枚500グラムで、人と機械の力で1日に約3000枚(液卵換算で約1.5トン分)を焼き上げていると知った子どもからは「少し分けてほしい!」との無邪気な意見も聞かれた。

営業所2階の焼成室はガラス越しに見学。焼成機に国産の液卵が注ぎ込まれ、約8分で5枚重ねに焼き上がる様子には「おいしそう」「食べたい」などの声が聞かれた。

ヤマナシヤについて学んだ内容は、学級新聞にまとめられる。久松社長は児童らを見送り、「私たちのような会社も、事業を続けていくためには周辺住民の理解が必要。子どもたちが今日学んだことを親や友だちに話してくれるとありがたい。長い目でみれば、必ず意味のある活動だと思っている」と話していた。

鶏卵

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