「から揚げドンドン」に最高金賞　第10回からあげグランプリ

「からあげ家 奥州いわい」「鶏三和」も金賞に

〝日本で一番うまいから揚げ屋さん〟を決める「第10回からあげグランプリ」の授賞式が4月17日、東京都目黒区の目黒雅叙園で開かれ、今回新設したスーパー総菜部門と各部門で最高金賞と金賞に選ばれた店舗を表彰した。

主催者を代表してあいさつした（一社）日本唐揚協会のやすひさてっぺい会長兼理事長は「『からあげグランプリ』は10回目を迎えた。皆さんとこの賞を育て上げてきたことに心から感謝する。これから20回、30回と続けていきたい。皆さんのから揚げのレベルが毎年上がっていることを、私の舌を通じて感じている。引き続き、より良いから揚げで皆さんの周りにいるお客さんを笑顔にしてほしい」などと述べた。

（一社）日本食鳥協会の佐藤実会長と（一社）日本コナモン協会の熊谷真菜会長が来賓あいさつし、佐藤会長は「スーパー総菜部門の西日本の試食審査会に参加して、各社が衣や調味料、だしにこだわって総菜のから揚げを開発していることに感心した。地鶏や銘柄鶏、若鶏（ブロイラー）など、から揚げに適した鶏肉が全国にあるので、国産チキンへのこだわりを製品開発に加えてほしい」などと述べた。

日本唐揚協会の八木宏一郎専務理事は、から揚げのトレンドについて「2009年に『元祖！中津からあげ もり山』と『大分唐揚げ専門店とりあん』が東京に進出して第2次から揚げブームが始まり、現在まで続いている。専門店の数は18年4月時点で1408店舗になっている」と説明し、ブームの特徴として①1個の重さが約25グラムから約35グラムに増加②衣の割合が約30％から約10％に減少③バッター（水溶き粉）からブレッター（まぶし粉）に変化――などを挙げた。

「第10回からあげグランプリ」には939店舗がエントリーし、226店舗がノミネート。3月6日から4月3日までに投票された20万4752票により、11部門の最高金賞と金賞が決まった。本紙関係では、ありた㈱（池田憲正社長―本社・佐賀県西松浦郡有田町）が運営する「から揚げドンドン」が西日本味バラエティ部門で最高金賞を3年連続で受賞。㈱オヤマ（小山征男社長―本社・岩手県一関市）が運営する「からあげ家 奥州いわい」が東日本しょうゆダレ部門、さんわグループの㈱オールドリバー（古川隆二社長―本社・愛知県海部郡大治町）が運営する「鶏三和」が中日本しょうゆダレ部門で金賞を受賞した。

ありたの植木政彦会長は「ブランド鶏肉『ありたどり』を、から揚げや総菜にしている。記念すべき10回目に最高金賞を受賞したことは喜ばしい。この瞬間にも油と格闘しながら、おいしいから揚げをお客様に提供しているスタッフと投票していただいた皆様、わが社の従業員などすべての人と喜びたい。これからも日本の〝KARAAGE〟で世界を盛り上げていきたい」とスピーチした。

各部門の最高金賞の受賞店は次の通り。
▽素揚げ・半身揚げ部門＝お福（福岡県北九州市）
▽東日本しょうゆダレ部門＝からあげ専門店 鶏笑（埼玉県さいたま市）
▽中日本しょうゆダレ部門＝ジョニーのからあげ（兵庫県伊丹市）
▽西日本しょうゆダレ部門＝からあげの鳥しん（大分県中津市）
▽塩ダレ部門＝元祖！中津からあげ もり山（大分県中津市）
▽手羽先部門＝とめ手羽（福岡県福岡市）
▽東日本味バラエティ部門＝うみんちゅ（群馬県前橋市）
▽中日本味バラエティ部門＝揚匠しげ盛（兵庫県神戸市）
▽西日本味バラエティ部門＝から揚げドンドン（佐賀県西松浦郡）
▽素材バラエティ部門＝かぼちゃのたね（鹿児島県鹿屋市）
▽チキン南蛮部門＝宮崎県日南市 塚田農場（宮崎県延岡市）

新設したスーパー総菜部門には、105社（東日本48社、西日本57社）がエントリーし、40社（東日本18社、西日本22社）がノミネート。試食審査会を経て東西で各8社、合計16社が金賞を受賞し、その中から東日本では㈱ライフコーポレーション（東京都）の「純和赤鶏むね唐揚げ」、西日本では㈱平和堂（滋賀県）の「じゅわ旨！生姜香る鶏もも唐揚」が最高金賞を受賞した。

10回目を記念して、第９回までの最高金賞受賞店の中から決める「グランドチャンピオン」には、大分県中津市の「元祖！中津からあげ もり山」（塩ダレ部門、最高金賞8回・第10回含む）が選ばれた。

2019年のベストカラアゲニストは次の各氏。
俳優部門＝鈴木亮平▽女優部門＝川口春奈▽男性アーティスト部門＝加藤シゲアキ▽女性アーティスト部門＝佐々木彩夏▽男性声優部門＝下野紘▽女性声優部門＝南早紀▽男性アイドル部門＝相葉雅紀▽女性アイドル部門＝生田絵梨花▽男性タレント部門＝石塚英彦▽女性タレント部門＝有野いく▽料理研究家部門＝やすひさてっぺい▽芸人部門＝ケンドーコバヤシ▽棋士部門＝藤井聡太▽モデル部門＝まなみっきー