変動要因の多い今年の卵価を占う
2018(平成30)年の鶏卵相場(東京・M加重)は、家庭用、業務・加工用とも消費は堅調に推移したものの、ひなえ付け羽数の増加に伴い、東日本を中心に生産量が増加して需給バランスが崩れ、各月とも前年を下回って推移した。特に、例年12月は月末に向かって上昇するが、2004(平成16)年以来の値崩れが起こり、年間では前年の207円を27円下回る180円になった。2019(平成31)年については、ひなえ付け羽数の増加が続く一方、配合飼料価格や物流費の高止まり、人手不足、鳥インフルエンザ(AI)の脅威、TPP11や日欧EPAによる輸入卵の動向など、不透明な部分が多い中で、鶏卵業界の有識者の方々13人に、今年の卵価を占っていただいた(13人の年間平均は177円)。