全農がカナダに穀物輸出施設

JA全農は12月13日、カナダに穀物輸出施設の運営会社、フレーザー・グレイン・ターミナル㈱(FGT社、カナダ・バンクーバー市)を設立すると発表した。

全農子会社の全農グレイン㈱(米国・ニューオーリンズ市)とグレインコープ㈱(オーストラリア・シドニー市)が50%ずつ出資するカナダの穀物事業会社のグレインズコネクト・カナダ・オペレーションズ㈱(GCC社、カナダ・カルガリー市)と、カナダの穀物・食品会社のパリッシュ・アンド・ハインベッカー社(P&H社、カナダ・ウィニペグ市)が、それぞれ50%出資してFGT社を設立する。

FGT社は今後、GCC社、P&H社がそれぞれ内陸の穀物集荷施設で集荷したカナダ産の穀物や油糧種子、豆類をカナダ西海岸から積み出すための新たな輸出施設を建設し、運営する。

FGT社が建設する輸出施設は、バンクーバー近郊のフレーザー川沿いに位置し、バラ穀物を120車連結の貨車から受け入れる能力と、1時間当たり2000トンの本船積み能力、約7万トン収容できる保管ビンを備え、コンテナ貨物を含めた穀物・油糧種子などの取り扱い能力は年間約400万トンの予定。輸出施設の完成は2020年12月を見込んでいる。