共和機械がパレタイジング ロボットを発売 オランダ・コボット 社と販売代理店契約

共和機械㈱(友末琢磨社長―本社・岡山県津山市河面375)は11月9日、オランダのロボットメーカー「コボット・オートメーション社」(COBOT Automation、本社・ヘルダーラント州エーデ)と日本国内向けの販売代理店契約を締結し、自動パレタイジング(パレット積み上げ)ロボット『メッグボット・パレットローダ』【写真左】(M’eggbot Pallet Loader)の販売を開始したと発表した。

コボット・オートメーション社は、鶏卵トレーのパレタイジングロボットのほか、孵化場向けの省人化装置、溶接作業の自動ロボットなどを販売する自動・省力化分野の専門メーカー。

『メッグボット・パレットローダ』は、近年深刻化する人手不足や省力化のニーズに対応したパレタイジングロボットで、原卵や種卵を載せたプラスチックトレーを、パレットに自動的に積み上げる。原卵輸送システムの「ECS」規格または「Ovologic」規格に適合したプラスチックトレーやパレット、様々なファームパッカーを組み合わせることで、保管スペースの縮小や輸送コストの節減に加えて、作業負担の一層の軽減や労働時間の短縮などが図れる。

処理能力は毎時3万5000卵。パレットを5段に積み上げる「5hタイプ」(高さ約2.6メートル)と、5~6段に積み上げる「6hタイプ」(高さ約2.9メートル)がある。床面積はいずれも1.95メートル×2.20メートル。

最初にデバイダー(仕切り)をマシンの上部にストックし、タッチスクリーンを操作するだけで、1段当たり12山の段積みトレーを、パレット上に5段または6段の高さに自動で積み上げていく。デバイダーは、パレットに載せてセットすると、自動で上部に積み上げられる。

パレットの状態を常時監視する「オートスキャン」機能が搭載されているため、例えば原卵の種類を切り替えるために作業を一旦停止してパレットを入れ替えた場合などにも、パレットの状態を自動的にスキャンして、パレタイジングを再開する。

安全性については、組み込み式の「セーフティライトカーテン」をロボットの外周に設置。エリア内への人の侵入を検知すると、マシンが自動的に停止するようになっている。価格についても、産業用アームが動く「アーム型ロボット」を使ったパレタイザーに比べて、省スペースかつ低価格で導入可能としている。

販売代理店契約の締結について共和機械では「コボット・オートメーション社が持つノウハウと、弊社製品との組み合わせにより、これまで以上の低コスト化や、省力化に向けた提案をしていく」とコメントしている。