学校給食事業10周年 岩手県チキン協同組合が交流会
岩手県チキン協同組合(理事長=小山征男㈱オヤマ社長)は10月29日の「岩手とり肉の日」に、盛岡市立太田小学校(石川耕司校長)で学校給食10周年交流会を実施した。
同組合は、岩手県産のチキンが全国に誇れる地域の素晴らしい食材であることを知ってもらおうと、平成21年から「岩手とり肉の日」に、全県の小中学校や支援校の児童・生徒と教職員の給食の材料に県産チキンを供給している。10周年を迎えた今年は、盛岡市立太田小学校の2年生14人との交流会を実施し、岩手県の保和衛副知事や盛岡市の谷藤裕明市長らも出席した。
給食の前に行なった出前授業には、ときめきファーム㈱の長瀬伸弘社長と米田勝義生産部長、高橋勝美新鮮工房工場長、石躍貴宏生産部リーダーが参加して同社の概要や生産農場、処理工場の様子をDVDで紹介。高橋工場長が中抜きと体の解体を実演し、各部位を並べて「捨てるところがありません」と伝えると、子どもたちから拍手が起こった。〝ひよことの対面〟では、全員が生まれたてのひよこを手のひらに乗せて「かわいい!」と歓声を上げ、米田生産部長が約50日で出荷するまでの4種類の飼料のサンプルを紹介した。
給食の時間には、保副知事が「今日の給食を楽しみにしてきました。から揚げが好きなので、から揚げ色の服を着てきました」、谷藤市長が「盛岡でも鶏肉をたくさん作っています。私も鶏肉は大好きです。楽しんで食べたいです」とあいさつして参加し、県産チキンのから揚げがメインの給食を子どもたちと一緒に食べながら交流した。
子どもたちからは「とてもおいしかった」「もう少し食べたい」「ひよこがかわいかった」「鶏肉ができるまでよく分かった。大事に食べたい」などの感想が聞かれ、同組合の小山理事長が「鶏肉には体づくりに必要な栄養がたくさん含まれています。毎日でも食べて元気に運動、勉強に頑張ってください」と激励して交流会を終えた。
今年の学校給食事業では、県内の小学校298校、中学校143校、その他支援校3校の児童・生徒8万3861人、教職員9925人の計9万3786人分の県産チキンを供給した。