30年産の飼料用米需要量は約120万トン 農水省の動向調査

農林水産省は8月7日付で、コメに関するマンスリーレポート(8月)を公表した。

畜産側の飼料用米の需要量は、同省生産局畜産部飼料課の調べでは平成30年産で年間約120万トン。

内訳は、全農グループ飼料会社が約68万トン(米使用可能数量約82万トンのうちMA米・備蓄米を含まない数量)、(協)日本飼料工業会組合員工場が約42~62万トン(MA米・備蓄米を含まない数量)、全国酪農業協同組合連合会が約1万トン(MA米・備蓄米を含む米使用可能数量)、日本養鶏農業協同組合連合会が約4万トン(MA米・備蓄米を含む米使用可能数量)、畜産農家が約2万トン・63件(6月29日現在の新規需要量。追加情報は随時更新)。

ただ、29年産の飼料用米の作付け面積は9万1510ヘクタール、生産量は48万3325トンにとどまっており、今年4月末時点の作付け動向でも、増加傾向が9県(千葉、富山、福井、滋賀、岡山、山口、福岡、佐賀、熊本)、前年並み傾向が14府県(山形、神奈川、山梨、静岡、愛知、三重、京都、大阪、奈良、和歌山、広島、愛媛、高知、長崎)、減少傾向が22道県(北海道、青森、岩手、宮城、秋田、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、新潟、石川、長野、岐阜、兵庫、鳥取、島根、徳島、香川、大分、宮崎、鹿児島)で、30年産も需要量を満たせないのではないかとみられる。