畜産製品にも表示可能に 農場HACCPの認証マーク
(公社)中央畜産会は7月4日から、農場HACCP認証農場で生産した畜産製品に、農場HACCP認証マークを表示できるようにした【写真右】。
認証マークは、これまで取得農場の看板や施設、名刺やホームページ、広告、売り場での掲示などで使用が認められていた。今回新たに使用を認めたのは、認証農場と、認証農場が所属する企業や構成員となっている農協などが直接生産した畜産物(牛肉、豚肉、鶏肉、牛乳、鶏卵)と、その畜産物を使って加工したハム、ソーセージ、ベーコン、ナチュラルチーズ、バター、ヨーグルト、アイスクリーム製品。
認証マークを畜産製品に貼付すると、年間使用枚数に応じて、中央畜産会に手数料を支払う。
4日には農場HACCP認証マーク貼付開始のお披露目会を農林水産省内の食堂・手しごと屋咲くらで開き、あいさつした中央畜産会の姫田尚副会長は「農場HACCPの認証農場は年々増えている。農場HACCPの認証農場で生産した畜産物は、他の畜産物より安全性が高く、家畜の飼養衛生管理がしっかりできている。この結果、農場HACCPに取り組んでいる農家は飼料効率が向上するなど、経営状態が良くなっている」などと述べた。
来賓として出席した農林水産省の小川良介大臣官房審議官があいさつし、同省消費・安全局動物衛生課家畜防疫対策室の山野淳一室長の発声で乾杯。農場HACCPの認証農場で生産した畜産物を使ったすき焼き、しゃぶしゃぶなど(牛肉は北海道・㈱トップファームの「サロマ和牛」「サロマ黒牛」)、豚肉・ハム・ソーセージは群馬県・㈱フリーデンのやまと豚」、鶏卵は愛知県・㈲冨田養鶏場の「とみたのおいしいたまご」、ジェラートは神奈川県・㈲石田牧場の「めぐりジェラート」)を食べながら、農場HACCPの普及・拡大などについて意見交換した。