食鳥協と唐揚協がコラボ 第9回「からあげグランプリ」11部門で表彰
〝日本で一番うまいから揚げ屋さん〟を決める第9回「からあげグランプリ」の授賞式が4月18日、東京都目黒区の目黒雅叙園で行なわれ、全11部門で最高金賞と金賞に選ばれた店舗が発表され、表彰された。
主催者を代表してあいさつした(一社)日本唐揚協会のやすひさてっぺい会長は「9回目を迎えることができたことをうれしく思う。毎年様々なドラマがあり、今年も待っていると思うので、期待して結果をお待ちいただきたい。日本唐揚協会は10年目に入った。これからますます頑張っていきたいと思うので、皆さんのご協力をお願いしたい」などと述べた。
来賓祝辞を述べた(一社)日本食鳥協会の佐藤実会長は「日本唐揚協会と一緒にコラボレーションしながら活動の輪を広げていきたい。国産チキンのシンボルマークは、太陽にそびえたつ日本の鶏肉と、日本列島の地図がデザインされている。から揚げとともに国産チキンを一緒に広げていただければありがたい。日本唐揚協会とのコラボレーションを非常に楽しみにしている」などとあいさつした。
日本唐揚協会と日本食鳥協会のコラボレーションでは「国産チキンからあげ」の共同キャンペーンを実施。国産チキン使用のから揚げを販売する店舗が日本唐揚協会に申請することによって、日本食鳥協会が作成した国産チキンのシンボルマークに〝からあげ〟の文字を入れた「国産チキンからあげ」のロゴを無償で使用できる。
日本唐揚協会の八木宏一郎専務理事は「協会のウェブサイトから申請できるように進めていく」などと説明した。
「第9回からあげグランプリ」には865店舗がエントリーし、201店舗がノミネート。3月7日から4月4日までに15万4070票が投票され、11部門で最高金賞と金賞が決まった。
本紙関係では、東日本しょうゆダレ部門で㈱オヤマ(小山征男社長―本社・岩手県一関市)が運営する「からあげ家 奥州いわい」、西日本味バラエティ部門でありた㈱(池田憲正社長―本社・佐賀県西松浦郡有田町)が運営する「から揚げドンドン」が、2年連続で最高金賞を受賞した。
オヤマの小山達也常務取締役は「国産の鶏肉、しかも銘柄鶏で付加価値を付けて店舗で販売するには、値段も原価率も非常に厳しいが、日本唐揚協会のメンバーとなり、受賞させていただき、マスコミにも取り上げられて、今では若干値上げしてもお客様は減らず、健全な店舗運営を行なっている。ここにお集まりの皆さんと一緒に、国産チキンまたは外国産チキンを使っても、おいしいから揚げを日本のお客様、外国のお客様に提供し、世界平和につなげていきたい」とし、ありたの池田社長は「お客様のおかげで受賞することができた。毎年2品くらいは新しいから揚げのメニューを作っており、今では100を超えたと思う。日本の鶏肉、わが社の『ありたどり』をいかにお客様に食べていただくかという思いでずっと仕事を続けている。これからもおいしいから揚げを作っていく」などとスピーチした。最高金賞の受賞店は次の通り。
▽素揚げ・半身揚げ部門=せきとり(新潟県新潟市)
▽東日本しょうゆダレ部門=からあげ家 奥州いわい(東京都台東区)
▽中日本しょうゆダレ部門=諭吉のからあげ(愛知県尾張旭市)
▽西日本しょうゆダレ部門=げんきや【舷喜屋】(大分県中津市)
▽塩ダレ部門=元祖中津からあげ もり山(大分県中津市)
▽手羽先部門=とめ手羽(福岡県福岡市)
▽東日本味バラエティ部門=ヘルシーキッチン ここみ亭(宮城県仙台市)
▽中日本味バラエティ部門=揚匠しげ盛(兵庫県神戸市)
▽西日本味バラエティ部門=から揚げドンドン(佐賀県西松浦郡)
▽素材バラエティ部門=かぼちゃのたね(鹿児島県鹿屋市)
▽チキン南蛮部門=おぐら(宮崎県宮崎市)
このほか、金賞の受賞店は日本唐揚協会のホームページ(http://karaage.ne.jp/)へ。