日常の摂取量で「人の健康への影響ない」 殺虫剤汚染の卵 欧州、韓国の衛生当局が発表

本紙前号既報の通り、欧州や韓国で卵や加工食品からフィプロニルが検出されたことがニュースとなっているが、イタリア保健省は8月21日、同日までに検査した国内外産の卵や加工食品など114サンプルのうち、2サンプルからフィプロニルが検出されたと発表した。フィプロニルが検出された卵が見つかったのは、欧州17か国と香港、韓国となった。
EUのフィプロニル残留基準は、鶏卵・鶏肉とも検出限界値の1キログラム当たり0.005ミリグラム以下で、実質的にゼロ検出が求められている。イタリア当局は、検査はまだ継続中としている。
欧州で確認された、1キログラム当たり最大1.2ミリグラムのフィプロニルが混入した卵による人の健康への影響については、本紙前号既報の通り、英国食品基準局(FSA)が「公衆衛生のリスクとなる可能性は極めて低い」としているほか、ドイツの連邦リスクマネジメント機関(BfR)は、フィプロニルで健康被害が起こると考えられる最小値を算出し、「ベルギーで検出されたフィプロニルを1.2ミリグラム/キログラム含んだ卵の場合でも、体重65キログラムの成人は24時間以内(あるいは一度)に7個、16.5キログラムの子供は1.7個食べても、あるいは体重10キログラムの1歳児が1日に1個食べても健康被害のガイドライン値を超えない。仮にこれらの摂取量を超えたとしても、必ず健康被害が出るものではない」「この卵を14%含むケーキを体重10キログラムの1歳児が1日当たり0.54キログラム、体重65キログラムの成人が同3.40キログラム食べても健康への影響はない」としている。
朝鮮日報によると韓国では8月21日、行政当局の農林畜産食品部と食品医薬品安全処が衛生評価の結果を公表し、慢性中毒について「殺虫剤成分『フィプロニル』に最高濃度(0.0763ミリグラム/キログラム)で汚染された鶏卵を毎日2.6個ずつ一生食べ続けても安全」、急性中毒について「1度に食べる場合でも1~2歳は24個、3~6歳は37個、成人(20~64歳)は126個まで摂取しても大丈夫」と説明しているとのこと。
朝鮮日報は、韓国全土が『エッグ・フォビア(卵恐怖症)』に見舞われ、飲食店で「ビビンバやのり巻きの卵を抜く」注文が相次いだり、学校給食から卵のメニューが消えたりしたことに触れ、このことについて「食品当局が自ら招いた事態だ」「間違った情報伝達が卵恐怖症をさらに広めた」とし、「すぐに国民に知らせ、安心させるべきだった」との専門家の見解も紹介している。さらに文在寅大統領は同日、この問題について「国民の皆さんに対して非常に恐縮している」と謝罪したとのこと。

IEC「鶏卵貿易復旧へ厳格な対応実施」

国際鶏卵委員会(IEC)は8月23日のニュースリリースで、フィプロニルが検出されたオランダ、ベルギー、ドイツの養鶏場について「(市場流通を防ぐ)厳格な対応が実施され、EUの鶏卵貿易は復旧し始めている」と発表した。
同リリースでは、フィプロニルがフードチェーンに入らないことを確保するため、オランダでは鶏卵総生産量の20%に相当する160農場、ドイツでは同000.4%に相当する5農場、ベルギーでも数農場の生産物が、成鶏や卵からフィプロニルが検出されなくなるまで『ブロック(市場流通を禁止)』されていると説明。
関係各国の鶏卵業界は、それぞれの国の政府当局も含めて緊密に協力し合い、基準値を超えるフィプロニルの残留が判明した農場のブロックを迅速に進め、「鶏卵と成鶏、鶏糞の移動も完全に停止している」としている。
関係各国の鶏卵業界は、それぞれの国の政府当局も含めて緊密に協力し合い、基準値を超えるフィプロニルの残留が判明した農場のブロックを迅速に進め、「鶏卵と成鶏、鶏糞の移動も完全に停止している」としている。

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