1~3月期配合飼料価格 全農トン1950円値上げ 円安やフレートの上昇などで

JA全農は12月20日、平成29年1~3月期の配合飼料価格(全国全畜種総平均)を前期比でトン当たり約1950円値上げすると発表した。トウモロコシや大豆かす価格は安定しているものの、フレートの上昇や為替が円安に大きく振れているためで、28年7~9月期以来、2四半期ぶりの値上げ。商系メーカーも金額は異なるものの、値上げする見込み。

JA全農のトン当たり約1950円の値上げは、円安などの影響によるもの。改定額は地域・畜種・銘柄により異なる。商系各社や専門農協系も追随するとみられる。
26年4月以降の配合飼料価格の改定額を全農の発表価格でみると、トータルでは3850円の値下がり(補てん分を除く)となる。
全農が発表した飼料情勢の概要は次の通り。
▽飼料穀物=トウモロコシのシカゴ定期は、9月には米国産の豊作見通しにより330セント/ブッシェル台で推移していたが、降雨による収穫作業の遅れなどから350セント/ブッシェル台まで上昇した。その後、11月9日発表の米国農務省需給見通しで、単収が上方修正され、史上最高の生産量が確定的となったものの、輸出需要が好調なことから底堅い展開となり、現在は340セント/ブッシェル台となっている。今後は、米国産の需要動向や南米産の作付け・生育状況などが注目されるが、米国産の豊作により需給が安定していることから、相場は現行水準で推移するものと見込まれる。
▽大豆かす=大豆かすのシカゴ定期は、9月には340ドル/トン前後で推移していたが、米国産大豆の豊作見通しにより軟調な展開となり、330ドル/トン前後となった。その後、11月9日発表の米国農務省需給見通しで、生産量が上方修正され、期末在庫が増加したものの、輸出需要も好調であることから底堅い展開となり、現在は340ドル/トン台で推移している。国内大豆かす価格は、シカゴ定期は値下がりするものの、為替の円安の影響により値上がりが見込まれる。
▽海上運賃=米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、9月には33ドル/トン前後で推移していたが、中国向け石炭などの輸送需要が好調であることに加え、北米産新穀の輸送需要が本格化したことなどから上昇し、現在は40ドル/トン前後となっている。今後は、原油相場が堅調であること、中国向け石炭などの荷動きが引き続き好調であることなどから、海上運賃は堅調に推移するものと見込まれる。
▽外国為替=9月上旬には1ドル=103円前後であったが、米国の利上げが見送られたことなどから101円前後まで円高が進んだ。その後、米国経済指標の改善を受けた12月の利上げ期待の高まりから円安となり、米大統領選でトランプ候補が勝利し、インフラ投資や大型減税などの経済政策に対する期待が高まったことからさらに円安が進み、現在は113円台となっている。今後は、米国の利上げ時期や新大統領のもとでの経済政策などが不透明であることから、一進一退の相場展開が見込まれる。

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