マイケルフーズとモアークが売却 イセは加州に進出

全米6位の採卵養鶏企業、マイケルフーズ(ジム・ドワイアーCEO―本社・ミネソタ州、飼養羽数1133万羽)は4月17日、ポストホールディングス(本社・ミズーリ州)が同社と関連会社を24億5000万ドルで買収すると発表した。
マイケルフーズはゴールドマン・サックス傘下のGSキャピタルパートナーズや、未公開株投資ファンドのトーマス・H・リー・パートナーズの関連会社、現経営陣を含む投資家らが所有し、鶏卵製品のほかチーズ、ポテトの加工品も販売。ポスト社はニューヨーク証取上場の食品企業。
買収についてドワイアーCEOは「ブランド強化に強く期待する」などと歓迎のコメントを発表。買収は今年前半に完了し、買収後も現経営陣が独立経営を続ける予定。
一方、業績不振から親会社のランド・オー・レイクスが売却を検討していたモアーク(3位、1608万羽)は5月に、中西部の鶏卵生産設備は「オパール・フーズ」、西海岸の施設は「南カリフォルニア鶏卵協同組合」が買収した。
オパール社はローズ・エーカー・ファームズ(2位、2460万羽)とウィーバー・ブラザーズ(10位、750万羽)が農業関連投資会社のAGRパートナーズと協力して設立。本社を置く予定のミズーリ州ネオショには非ケージ飼養の新農場を設け、ミズーリ、コロラド両州の設備の多くはカリフォルニア州の新生産基準に合わせて改装し、残りの農場にも最新設備を導入する。250人以上いる従業員は全員継続雇用するとのこと。
南カリフォルニア鶏卵協同組合は、「エッグ・インダストリー」誌によるとデムラー・エンタープライゼス(36位、180万羽)、パイン・ヒル・エッグ・ランチ(53位、96万羽)などデムラー家が経営する4社が共同設立した組織。
またイセ食品によると、イセ・アメリカ(グレッグ・クレントン代表―本社・メリーランド州、16位、588万羽)は4月15日、オハイオ・フレッシュ(オースティン・ジャック・デコスター社長―本社・オハイオ州)のカリフォルニア州の農場を含む鶏舎16棟と鶏卵加工施設など(収容羽数300万羽)を42億円で買収したと発表した。施設は来年施行のカリフォルニア州の新基準に対応してリニューアルしているとのこと。これによりイセ・アメリカの飼養規模は東海岸と西海岸で合わせて888万羽となる。

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