三菱商事がTOBで米久を子会社化へ

三菱商事(株)は1月18日、牛、豚、鶏などの食肉生産・加工・販売の米久(株)(東証1部上場、藤井明社長―本社・静岡県沼津市、資本金86億3400万円、2012年2月期の連結売上高約1408億円)に対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。
同社は米久の株式23.55%を保有し、持分法適用関連会社としていたが、連結子会社化することで食肉事業のコスト競争力などを強化し、収益の拡大を図るもの。
買い付け期間は1月21日から2月20日まで。買い付け価格は米久の株式価値の算定結果や市場価格、過去に公開買い付けの際に付与されたプレミアムの実例などを参考に1株950円とした。株券の買い付け数に上限は設けていない。
今回のTOBによって、米久の株式が上場廃止基準に抵触するおそれが生じた場合、立会外分売や売り出しで対応するなど、上場維持に向けた方策を実行する予定。米久は1月18日の取締役会で、TOBに賛同するとの意見を表明し、「公開買い付けの応募については、株主の皆様の判断に委ねる」旨の決議をしたことを明らかにしている。
三菱商事は、平成7年の米久へ初めて出資して以降、段階的に出資比率を引き上げ、食肉などの取引を拡大。平成年には鶏肉生産のときめきファーム(株)を合弁で設立し、両社は食肉・加工品取引のパートナーとして良好な関係を築いてきた。
米久グループの鶏肉の生産規模は、鳥取と静岡を拠点とする米久おいしい鶏(株)が年間1200万羽、岩手と千葉を拠点とするときめきファーム(株)が年間1650万羽で、これにジャパンファーム(株)の年間3500万羽以上を加えると、三菱商事グループの鶏肉の生産規模は、6350万羽以上となる。

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