低卵価危機突破へ緊急集会 安定した養鶏産業確立へ

(一社)日本鶏卵生産者協会は11月30日、東京都港区のアジュール竹芝で低卵価危機突破緊急集会を開き、今後も配合飼料をはじめとする諸資材の値上がりから高コスト状態が続くため、「鶏卵生産者経営安定対策事業」の拡充強化や内外価格差の是正、日本版ライオンコードの創設などで、安定した養鶏産業の確立を目指すことにした。

鶏卵相場は、11月に入って加工筋の需要増などから、M加重は東京230円、大阪220円にまで回復した。ただ、平成23年度から(社)日本養鶏協会が事業実施主体となって進めている「鶏卵生産者経営安定対策事業」(予算52億円)の価格差補てん事業は、昨年度は8か月に及ぶ補てんを行ない、今年度も4月以降毎月、大幅な補てんが続き、成鶏更新・空舎延長事業の発動があったものの、価格安定制度が発足して40年以上経過した中で初めて8月に基金財源が枯渇し、補てんを打ち切らざるを得ない異常事態となった。加えて、配合飼料価格や燃料価格の高止まりでコストが一段と上昇しているため、鶏卵生産者の経営は、現在も厳しい状況にある。
緊急集会では、異常な低卵価を是正するためにどのように対応すべきかが問題提起され、(1)鶏卵生産者経営安定対策事業の法的裏付けの確立(2)予算額も52億円から200億円、補助率も4分の1から2分の1への引き上げ(3)事業ただ乗りの是正(4)合理的な鶏卵価格形成へ生産者の関与(5)価格差補てん事業と成鶏更新・空舎延長事業を独立した事業とする(6)余剰卵対策として加工卵向け出荷生産者への支援(7)内外価格差の是正やTPPへの慎重な対応(8)日本版ライオンコードの創設――などで安定した養鶏産業の確立を目指すことにした。
【100人以上の鶏卵生産者が出席した低卵価危機突破緊急集会】