昭和鶏卵 飼料米三姉妹を新発売 量販店向けの赤玉『こめたまご』
昭和産業グループの鶏卵販売会社である昭和鶏卵(株)(阿部健太郎社長―本社・埼玉県入間郡三芳町北永井51―1)は、このほど国産飼料米を活用した赤玉ブランド卵、米のちから「真」「順」「絢」の3製品を新発売した。
昭和産業グループは、食料自給率の向上と飼料の国産化に寄与するため、2008年から飼料米への取り組みを始め、(農)北総養鶏組合(衣鳩富美男組合長―千葉県旭市)の協力も得て『こめたまご』を商品化し、コープネット事業連合の各店舗で販売している。2010年には昭和鶏卵が『こめたまご』でフード・アクション・ニッポン・アワードの優秀賞(プロダクト部門)を受賞した。
飼料米の取扱量も、初年度の08年は50トンであったが、09年には200トン、10年には1500トンに拡大し、将来的には2万トンを目指している。また養鶏場で出た鶏糞を有機堆肥として、飼料米の水田に活用する循環型農業の確立にも取り組んでいる。
米のちから「真」「順」「絢」は、『こめたまご』の認知度をさらに上げるために、量販店向けに開発した製品。茨城県と千葉県の指定農場で生産、昭和鶏卵の小川事業所でパッキングし、『飼料米三姉妹』として首都圏の量販店で販売しており、ラベルには『飼料米三姉妹』と、フード・アクション・ニッポンのロゴマークが付いている。
米のちから「真」(6個入り)は、飼料原料にこだわり、非遺伝子組み換えトウモロコシを使用。飼料中のトウモロコシの約10%を国産飼料米に置き換え、飼料に鶏の腸内細菌叢を整えるイソマルトオリゴ糖を配合しているほか、葉酸、ビタミンE、ビタミンB12を強化している。
米のちから「順」(10個入り)は、飼料米を約10%配合し、葉酸とビタミンE、ビタミンB12を強化。卵の可食部100グラム当たりに含まれる葉酸は一般卵の約2.8倍の120マイクログラム(一般卵43マイクログラム)、ビタミンEは5.7ミリグラム(同1.0ミリグラム)、ビタミンB12は3.5マイクログラム(同0.9マイクログラム)。
米のちから「絢」(10個入り)は、飼料米を約5%以上配合し、ビタミンEを強化。卵の可食部100グラム当たりに含まれるビタミンEは一般卵の約8倍の8.5ミリグラム(一般卵1.0ミリグラム)となっている。
昭和鶏卵営業部の武藤雄大主任は「コープネット組合員以外の消費者は、これまで『こめたまご』を目にする機会がなかったため、量販店向けに赤玉の飼料米三姉妹を開発した。統一規格であるが、コンセプトの異なった製品が3種類もあるため、バイヤーからも好評を得ている。
飼料米三姉妹を皮切りに『こめたまご』の認知度をさらに高め、食料自給率の向上や日本の農業に少しでも貢献していきたい。将来的には外食産業にも『こめたまご』を提案したいと考えている」と話している。
詳細・問い合わせは昭和鶏卵営業部(電049・259・2627、F049・259・2629)へ。
【飼料米を活用した米のちからブランドの(上から)「真」、「順」、「絢」】