10~12月配飼価格値下げ 基金の補てん減額で実質値上がり

今年10~12月期の配合飼料価格について、全農や商系飼料メーカーなど11社(団体)は9月16日、トン当たり790~1000円値下げすると発表した。昨年4~6月期以来の値下げとなるが、飼料基金からの補てんが減額となるため、生産者の負担は増加し、実質値上がりとなる。

配合飼料価格については、7~9月期の価格設定前後から、米国産トウモロコシのシカゴ相場が一時1ブッシェル6ドル台前半にまで下げたことや、円高が続いたこと、大豆粕も円高で値下がりが見込まれることなどから、10~12月期は大幅な値下げになると期待された。
しかし、8月に入って米国のコーンベルト地帯で、暑熱と乾燥による作柄の悪化が伝えられ、シカゴ相場も再び7ドル台半ばまで上昇したため、値下げ幅が小幅になったとようだ。
全農や主要配合飼料メーカー11社(団体)が発表した値下げ幅は、全国全畜種総平均で790円~1000円となっており、加重平均すると約900円程度の値下げになるとみられる。
配合飼料価格が直前1か年の平均を上回った場合、飼料基金から補てんが行なわれることになっており、10~12月期は値下げがあっても対象となる。基金では月末に補てん額を決めるが、前期の4700円から2000円前後に減額され、前期に比べると約1800円の実質値上げ、昨年10~12月期に比べると約4100円前後の負担増になる見込み。
米農務省は9月12日、今年のトウモロコシ生産量を前回予想より4億1700万ブッシェル減の124億9700万ブッシェルに下方修正した。一方で、需要も国内消費、海外輸出とも下方修正したため、期末在庫は4200万ブッシェル減の6億7200万ブッシェルとした。期末在庫率は5.3%に低下しており、在庫の低さから、今後のシカゴ相場は堅調に推移し、場合によっては高騰することも懸念されている。
現在、わが国の養鶏用配合飼料の配合割合は、トウモロコシが約50%を占めている。安い飼料用麦やDDGS(トウモロコシの蒸留かす)の輸入、国内の飼料用米の利用などで、トウモロコシの配合割合を減らし、配合飼料価格を引き下げることが急務になっている。