2事業所でISO認証を取得 アキタ

(株)アキタ(秋田善祺社長―本社・広島県福山市光南町3-7-30)は6月に、(株)アキタ本社と、同社の飼料製造部門である松永飼料工場の2事業所で、それぞれISOの認証を取得した。
(株)アキタ本社は環境マネジメントシステムのISO14001、松永飼料工場は品質マネジメントシステムのISO9001。
ISOは、グローバル・スタンダード時代における国際取引のパスポートということで、取得企業は年々増大してきたが、畜産関連での取得企業はまだ限られている。
(株)アキタは、安全・安心・新鮮な卵を消費者に届けるために、種鶏の生産、飼料の製造、採卵農場・GPセンターまでの一貫した品質・衛生・安全管理システムを徹底し、鶏卵業界では最も早くトレーサビリティ(生産履歴の追跡)システムを導入している。
同社では、これまでの取り組みで確立した独自の厳格仕様システムを、国際基準に照合することで自社のシステム・技術の水準を社内外で確かめようと、2事業所・2分野の同時認証取得に取り組んだもので、約1年で取得に成功した。
(株)アキタ本社では、業務部が事務局となって、省資源、環境負荷の低減を目的としたISO14001(環境マネジメントシステム)の取得に取り組んだ。取得に当たっては、環境シリーズの課題とされてきた「紙・ゴミ・電気」の枠を越え、グループ全体のリーダーであるアキタ本社が、全体を管理指導して安全・安心な卵を生産・供給するという品質上の目標を掲げ、6月9日付で「アキタ本社の鶏卵販売企画活動」全体がISO14001の認証を取得した。
飼料製造部門の広島中央養鶏農業組合の松永飼料工場は、アキタグループの採卵農場に供給する採卵用配合飼料のみを生産する工場で、原料導入から配合設計までが徹底した安全飼料生産の姿勢で貫かれ、早くからHACCPとトレーサビリティシステムを構築していた。
6月10日付で取得したISO9001(品質マネジメントシステム)の審査を担当した日本環境認証機構でも、「松永工場の水準は国際基準をすでに超えたもの」と高く評価し、認証取得に当たっても、マニュアルなどは同社の言語をISOの言語に書き換えるだけの作業で、新たに取り組むべき課題はほとんどなかったという。
審査過程のエピソードの1つとして、審査担当者が「この工場には他で見られるような群がっている鳩が全くいない」と驚いたとのこと。こうした徹底した安全・安心へのこだわりが、「ファクトリー・オートメーションを構築され、トレーサビリティの管理が確実に実施されています」との、判定結果報告への特記となって表れている。
飼料工場でISOの認証を取得した事業所は、これまでにもいくつかあるが、このような「特記」が行なわれたケースは極めてまれだといえる。
(株)アキタでは、今回のISO取得を契機に、これまで以上に環境にやさしく、安全・安心・新鮮で品質の高い卵づくりにグループ全体が一体となって取り組み、消費者の信頼に一層応えていきたいとしている。