破卵追跡システム「クラックレス」発売へ 東洋システムが5月から

破卵率の増減は、採卵農場の採算性に大きな影響を与えるが、東洋システム(株)(安田勝彦社長―本社・岐阜県各務原市金属団地97―4)は、この破卵率の低下に役立てる破卵追跡システム「クラックレス」を、カナダのベンチャー企業、センサーワイヤレス社と提携し、5月から発売する。
衝撃を受けると発光する模擬卵は従来からあったが、数量的、システム的に破卵発生個所を把握することが難しかった。
「クラックレス」は、最新の電子技術を駆使して、センサーと発信回路を搭載したセンサーエッグとパームコンピュータおよびパソコンをシステムとして組み合わせ、センサーエッグが受けた衝撃を重力gで数量的かつ連続的にデータ収集し、これをパームコンピュータが受信して、表示すると同時に記憶する(国際特許申請中)。
記憶したデータをパソコンに接続、分析ソフトを使用して、破卵発生の可能性のある個所を重力gで具体的な数値として表示する。表示された個所をセンサー卵を使用して、衝撃が最低になるように対策を打っていく。
この「クラックレス」を農場やGPセンター、配送用トラックに定期的に使用することによって、産卵から消費者に届くまでの破卵発生を、最低レベルに保つことができる。
米国とカナダでは、すでに今年1月から発売しているが、日本向けにはセンサーエッグの重量を64グラム(米国・カナダ向けは58グラム)にすることや、ソフトの日本語への改良を行なうため、今年5月からの発売を目指している。価格は米国やカナダと同一価格とし、米ドルで8,995ドルを予定している。
【写真は「クラックレス」をインライン農場で使用している状況】

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