卵価、東西で値上がり 成鶏更新事業 連休後に発動か

鶏卵相場(全農・加重)は大阪と福岡で4月17日と19日に各5円ずつの計10円、東京と名古屋でも18日に5円上昇。19日のM基準値は、東京175円、名古屋180円、大阪170円、福岡170円となった。

特に西日本では底堅い需給を維持してきた中で、ゴールデンウイーク前の在庫確保の動きや前倒し需要が東西でみられ、相場上昇につながったもの。昨春の相場は下落の一途をたどり、4月23日に成鶏更新・空舎延長事業が発動したが、今年の連休前は例年通りの上向きの動きをみせている。

ただし、予断は引き続き許さない情勢。連休中は各産地とも、ほぼ通常通り稼働する見込みで、相場も連休中日の4月30日に立つものの、10連休明けは滞貨玉により相場が下がり、このままでは成鶏更新・空舎延長事業の再発動が避けられないものとみられている。