食鳥の処理・製品製造受託で新会社設立へ 十文字チキンカンパニーとプライフーズ
㈱十文字チキンカンパニー(十文字保雄社長―本社・岩手県二戸市石切所字火行塚25)とプライフーズ㈱(田中眞光社長―青森本社・青森県八戸市、東京本社・東京都千代田区)は11月30日、食鳥処理業務とブロイラー製品の製造受託を行なう新会社「株式会社PJ二戸フーズ」を来年4月3日に設立し、共同運営することに合意した。
具体的には、十文字チキンカンパニーが同社の二戸工場(二戸市)を新設分割により新会社に継承させ、プライフーズに新会社の株式の一部を譲り渡す。プライフーズ参画後の新会社の出資比率は、十文字チキンカンパニー66%、プライフーズ34%を予定。両社は、それぞれの農場で生産するブロイラーを新会社に持ち込み、新会社が食鳥処理とブロイラー製品の製造を受託。製品の全量を両社が引き取り、それぞれの取引先や販路などに販売するため、新会社は販売のリスクを負わない。
プライフーズの田中社長が代表取締役会長、十文字チキンカンパニーの十文字社長が代表取締役社長に就任の予定。
今回の業務提携について両社は「国内ブロイラー業界では今後、老朽化した工場や設備の更新が活発になると予想されている。両社は、東北地方を代表するブロイラー会社として、対等の精神のもと連携し、食鳥処理工場の共同利用による設備投資金額の抑制で競争力の強化を図り、消費者の皆様に、これからも安価で安全・安心なブロイラー製品を提供していく考えです」としている。