飼料添加物の製・販で提携 共立製薬と出光興産
飼料添加物や鶏用ワクチン、各種の動物用医薬品など、国内最大手の共立製薬(株)(岡本雄平社長―本社・東京都千代田区九段南1―5―10)と、アグリバイオ事業のうち、畜産分野で生菌剤、環境改善資材などを開発する出光興産(株)(中野和久社長―本社・東京都千代田区丸の内3―1―1)は、国内での畜産商品の販売、調達にかかわる業務提携を締結し、3月1日から新業務を開始する。
畜産の生産現場が、低コストでの飼育に役立つ飼料添加物と機能性素材を求めているなかで、出光興産はアグリバイオ事業の畜産分野の営業業務を共立製薬に移管し、共立製薬は飼料添加物・機能性素材分野の製造・調達の業務を出光興産に移管する。
これにより出光興産が開発した畜産分野の商品や国内外から調達した商品が、共立製薬の商品ラインナップに加わり、販売力が強化される。また、共立製薬が販売代理店や畜産生産者から得たニーズを出光興産に伝え、出光は商品開発や海外からの機能性素材、低コスト製造品の調達に生かすことで、両社のシナジー効果(相乗効果)を高める。さらに、出向などを含めた人事交流も進める。
両社は、2015年には提携分野の売上高を約3倍の30億円規模に引き上げたいとしている。