9月輸入 タイ産の鶏肉加工品減少、加工卵は軒並み増加

財務省は2021年9月分の輸入・輸出通関実績をまとめた。

《鶏肉関係輸入》鶏肉は前年同月比9.0%増の4万5194トンで、ブラジルは14.7%増の3万5529トン、タイは12.9%減の8383トン。

鶏肉調製品は9.7%減の3万1798トン。このうちタイは22.7%減の1万6608トンとなり、日本の大手食品企業もコロナ禍で現地での生産が不安定な状況にあると報告。あひる(あい鴨肉)は27.2%減の372トン。

1~9月輸入累計は鶏肉が前年同期比6.8%増、鶏肉調製品3.0%増、あひる19.3%増。

《鶏卵関係輸入》加工卵は凍結全卵と凍結卵黄、全卵粉、卵黄粉が増加。殻付卵は計164トンで、アメリカからは160トン(単価244円)。

1~9月の輸入累計は凍結全卵が前年同期比29.5%増、凍結卵黄が42.3%増、全卵粉が14.7%増、卵黄粉が15.4%増、卵白粉が5.9%減、マヨネーズが8.8%減。殻付卵が約15倍増。

9月の輸入卵の殻付換算は9527トン(前年同月比25.9%増)で、1~9月累計では8万1956トン(前年同期比1.6%増)。

9月輸出 殻付卵は20.1%増、もも・むねも輸出増

《鶏肉・鶏卵関係輸出》鶏肉の輸出量は前年同月比3.3%減の720トンで、このうち『もも・むね』が54.8%増の110トン、手羽やモミジなどの『その他』が6.0%減の610トン。鶏肉調製品は5.0%増の46トン。

殻付卵は20.1%増の2168トンで、香港向けが18.3%増、シンガポール向けが4.6倍増。マヨネーズは4.7%減の1063トンを輸出。

1~9月の輸出累計は鶏肉が前年同期比44.2%減、鶏肉調製品が37.3%増、殻付卵が24.6%増、マヨネーズが33.9%増。加工卵関係は凍結全卵が26.7%減、凍結卵黄が67.2%増、全卵粉が85.0%増などとなっている。