鳥インフルエンザ経営再建保険の補償を拡充 日本養鶏協会
自然災害での損害保険を新設 来年度(2月~1月)契約から
(一社)日本養鶏協会は、協会独自の会員向け団体保険『鳥インフルエンザ経営再建保険』について、来年度(令和4年2月1日~令和5年1月31日)契約から、①総支払限度額をこれまでの10億円から12億円に引き上げる②経営再建を前提とせず、損害に対する迅速な保険金支払いとする③自然災害での損害保険の新設(追加)――など、補償を拡充する。
鳥インフルエンザの発生頻度と会員のリスクが高まっていることや、自然災害も補償の対象にできないかとの会員の強い要望を受け、保険会社とも検討を重ねて制度を見直したもの。
鳥インフルエンザ経営再建保険の総支払総額を12億円(合計保険料3億円以上)に引き上げたのに伴い、1羽当たりの保険料は成鶏3.74円、育成鶏1.87円になる。鳥インフルエンザが発生し、加入農場の成鶏や育成鶏が死亡・殺処分された場合の1羽当たりの補償額は、成鶏430円、育成鶏180円で、計算式は1羽当たり補償額×死亡・殺処分羽数(加入申告羽数限度)。
新設(追加)された自然災害での損害保険の補償内容は、基本補償が鶏舎火災、落雷、爆発、風災・ひょう災・雪災、水災。オプション補償が熱波、寒波で、オプション補償には一部自己負担が生じる。
自然災害による損害保険の1羽当たりの保険料は、基本補償では成鶏3.20円、育成鶏1.40円。オプション補償では成鶏12.90円、育成鶏5.40円。
1羽当たりの補償額は成鶏430円、育成鶏180円で、計算式は1羽当たり補償額×死亡羽数(加入申告羽数限度)。総支払限度額は基本補償、オプション補償とも各12億円。
日本養鶏協会では会員に募集案内を配布し、12月に契約の受け付けを開始する。中途契約はできないため、早めの契約を呼びかけている。申し込み期限は来年1月7日。
詳細は日本養鶏協会(電03-3297-5515)へ。