種鶏導入計画 レイヤー減、ブロイラー増

レイヤーひなには供給余力

(一社)日本種鶏孵卵協会(山本満祥会長)は2月21日、レイヤーとブロイラーの種鶏導入と素ひな計画生産検討会を開いた。調査から推計したレイヤー種鶏は2019年が前年比3.1%減、19年度が前年度と同数。ブロイラー種鶏は19年が前年比2.0%増、19年度が前年度比2.0%増。コマーシャルひなえ付け羽数を前年並みと仮定した場合のひな需給は、レイヤーは供給余力があると見込まれるが、ブロイラーは不足する見通し。

全国のレイヤー孵卵場23場から集計した2019年(1~12月)の種鶏導入計画羽数は116万2720羽で、前年実績(119万9654羽)比では3.1%減。19年度(19年4月~20年3月)は119万4710羽で、前年度(119万5429羽)とほぼ同程度の計画。

地域別では、東日本(北海道から関東甲信越まで)は年次ベースが69万8000羽で10.6%減、年度ベースが74万4700羽で1.7%減。中部は年次ベースが29万4220羽で17.4%増、年度ベースが27万2020羽で4.2%減。中四国・九州は年次ベースが17万500羽で1.5%増、年度ベースが17万7990羽で15.5%増。

導入調査のカバー率(年次ベース93.7%、年度ベース95.8%)などを基に推計した全国の種鶏導入羽数は、19年が124万2000羽で前年(128万1000羽)に比べ3.1%減、19年度が127万6000羽で前年度(127万6000羽)と同じ羽数が見込まれる。

卵殻色別の種鶏導入計画は、白色卵は年次ベースで2.0%減、年度ベースで2.0%増。褐色卵は年次ベースで2.7%減、年度ベースで3.8%増。ピンク卵は年次ベースで6.1%減、年度ベースで19.8%減の見込み。全体の構成割合は、白色卵は18年59.8%、19年60.2%、年度では18年度57.7%、19年度58.9%。褐色卵は18年28.7%、19年28.7%、18年度30.4%、19年度31.5%と変動している。

種鶏の供用期間308日(44週、25~68週齢)、種卵の平均採取率を白93.0%、赤92.4%、ピンク94.3%、種鶏1羽当たりひな生産羽数を白100.9羽、赤91.2羽、ピンク104.6羽などとして試算した素ひな出荷羽数は、19年が1億2147万羽で前年比5.2%増、19年度が1億2203万羽で前年度比3.8%増の見込み。

19年のコマーシャルひなえ付け羽数を前年並みの1億1299万羽と仮定すると、ひな需給は年次ベースで974万羽、年度ベースでも904万羽の供給余力が見込まれる。