福島県養鶏協が県産卵をPR
福島県養鶏協会(会長=三品清重㈱アグリテクノ会長)や、県内の食品企業が参加する『福島物産展』が12月15日~20日にJR福島駅前の百貨店「旧中合福島店」1階で開かれた。新型コロナ禍によって思うようにイベントを催せない中、福島市内を拠点に食品スーパーを展開し、昨夏まで同百貨店も経営していた㈱いちいが主催したもの。
感染症対策を万全とした売り場には、生がおいしいゴールド(㈱アグリテクノ)、炭と玄米のたまご(㈲酒井養鶏場)、なか玉(㈲中山養鶏場)、万寿菊のあかたまご(㈱サカマキ)、都路の赤い実(㈲都路農場)などのブランド卵に加え、温泉卵やくん製卵などがずらりと並び、バリエーションの豊富さに驚く来場者も多かったとのこと。
会員と賛助会員(薬品メーカーなど)は県産卵のおいしさと安全性、卵に含まれるコレステロールの正しい知識を紹介。さらに「鶏肉や卵を食べても鳥インフルエンザには感染しません」との内容も伝えた。
県産卵の販促品では直売所マップやクリアファイル、リーフレットなどを配布。ビル2階ではNHKの連続テレビ小説『エール』で改めて名が知れ渡った福島市出身の作曲家・古関裕而さんゆかりの品々が展示されたこともあり、両フロアは終日、多数の来場者でにぎわった。
同協会事務局の増子裕子氏は「卵の消費拡大だけでなく、震災と原発事故からの完全復興を目指す私たちの姿勢も示せたと思う。お客さまからは『特売の卵と全然違うね』との嬉しい声もあった。情勢的にPRの場は減ってしまっているが、県内の生産者さんや問屋さんが販売する『いいたまご』の魅力を継続的に伝えていきたい」と話している。