持続可能性配慮の特色JAS認証取得国内第1号のたまご

JA全農たまごで販売、小松種鶏場と長野県農協直販が協力

認証マークが付いた『信州安曇野平飼い サステナブルエッグ』

笑顔で岡崎おうはんを紹介する小松種鶏場の小松伸好社長㊨と小松暁博取締役

㈱小松種鶏場(小松伸好社長―本社・長野県松本市)と、長野県農協直販㈱(内田信一社長―本社・長野市)は、鶏卵としては国内第1号となる特色JAS認証を、10月19日付で取得したと発表した。

同認証を取得したブランド卵『信州安曇野平飼い サステナブルエッグ』は、JA全農たまご㈱(小島勝社長―本社・東京都新宿区)が11月上旬から販売する。

特色JASは、2018年12月に、これまで3種類あったJASマーク(特定JAS、生産情報公表JAS、定温管理流通JAS)を統合した新たなJASマークとして制定。

特色JASの「持続可能性に配慮した鶏卵・鶏肉」規格は、今年3月17日付で新たなJAS規格として制定・告示され、4月16日に施行された。

鶏卵について国内第1号の認証を取得した小松種鶏場では、(独)家畜改良センター岡崎牧場が作出した純国産鶏種「岡崎おうはん」と「あずさ」を飼養。国産飼料用米を5%配合した飼料を給与している。

生産農場の有明山農場は、北アルプスから流れる地下水を活用できる信州安曇野の自然環境下にあり、アニマルウェルフェアの観点から、鶏のストレスを軽減させるため、鶏舎の中で自由に動き回れる平飼い飼育を実施。鶏ふんは近隣の野菜農家や果樹園の肥料として活用される体制を整えた。

卵の選別包装は、長野県農協直販のアルプスたまご工房が担当。赤玉6個入りパックの『信州安曇野平飼い サステナブルエッグ』(税抜き希望小売価格498円)として、JA全農たまごが販売を担う。