巣ごもり需要に応える 伊藤ハムの春の家庭用新商品発売
伊藤ハム㈱(本社・東京都目黒区)は1月29日、オンラインで『伊藤ハム春の家庭用新商品発表会』を開いた。同社の米田雅行常務がハム・ソーセージ業界の現状と消費者ニーズについて説明【要旨別掲】し、春名公喜執行役員が各商品を紹介した。
鶏肉関係では、3月1日に『レンジでごちそう 若鶏と野菜の黒酢あん185g』(希望小売価格は税込み430円)、『TANPACTサラダチキン3連』(330円)、『キリ(Kiri)クリームチーズ入りチキンナゲット大容量370g』(650円)、『チーズ入りスモークチキン130g』(330円)、『野菜をおいしく 揚げ鶏ともやしの甘から炒め220g』(430円)、『おかずプラス たれづけから揚げ』(330円)を発売。
4月1日には『幸せおうちごはん 若鶏ももにんにく味噌焼き500g』(1170円)を発売し、〝ウイズコロナ・アフターコロナ〟による変化に対応した様々な新商品を展開する。
米田雅行常務あいさつ要旨
業界全体の昨年度上半期(4~9月)の家庭用ハム・ソーセージ市場は前年比112~113%で、ここから逆算すると業務用は80%程度。10~12月は家庭用107%、業務用90%程度と考えられる。今年1月の緊急事態宣言では前回のように発注数が跳ね上がったり、店から商品が消えたりすることはほぼなく、パニックは起きていない。宣言解除後も家庭用の若干の上振れと、業務用の苦戦が1年は続くのではないか。
流通関係の大きな課題は(巣ごもり需要を捉えた)昨年3~5月の実績に対し、今年の売り上げをどうカバーするかで、一部では価格競争も予想される。お金をあまり使わずに外出を控える、との機運からすると、決して安いものだけはなく、値ごろ感があるものや、品質の高いものにも一定の需要があると想定している。
家の中に需要が集まる状況は変わらず、そこをどう掘り起こすかが商品施策の基本となる。たとえば商品の使いやすさ、料理や保存のしやすさ、健康への良さ、賞味期間の長さなどが求められる。
SNSを使った販促やPRが重要。テレビCMも強化して伊藤ハムの存在感とブランド力を向上させたい。