国産鶏の卵と肉にJASマーク 日本農林規格調査会が了承
農林水産省は12月10日に日本農林規格調査会を開き、「持続可能性に配慮した鶏卵・鶏肉」の日本農林規格の制定を審議し、基本的に妥当と判断した。
この農林規格は、国内で育種改良された国産鶏が生産する鶏卵・鶏肉について、国産飼料用米を5%以上給与し、鶏ふんの肥料やエネルギーとしての利用を推進するほか、アニマルウェルフェアや周辺環境への配慮、防疫管理、卵や肉の衛生管理、安全衛生・労務管理基準などを順守して生産されたものにJASマークを付けることができるようにするもの。今後、基準内容や字句を整理して制定となる。
このほか、日本農林規格の見直しでは、有機農産物、有機加工食品、有機飼料、有機畜産物の規格については、コーデックスガイドラインで「遺伝子操作や遺伝子組み換え生物により生産されたすべての原料または製品は、有機生産の原則に適合しないため、有機生産への使用を認めていない」が、有機JASでは「組み換えDNA技術」のみを不可とし、ゲノム編集技術により生産された原材料等を使用できないことが不明確な状態にあったため、ゲノム編集技術により生産されたものを原材料等に使用できないよう規定を明確にした。