名古屋コーチ ンも宇宙へ サガミHDが開発
〝名古屋めし〟や和食、麺類などの飲食店を様々な業態で展開する㈱サガミホールディングス(鎌田敏行代表取締役会長兼CEO、本社・名古屋市、昨年3月時点の店舗数261店舗)は1月22日、「サガミ純鶏名古屋コーチン使用 名古屋コーチン味噌煮」【写真上】が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から宇宙日本食に認証されたと発表した。
JAXAからは、宇宙船内では安全のため、食材を非常にゆっくりと温めなければならないことから、ご飯だけ温めれば「おかずは温めなくても、そのままでおいしく食べられるものを」との要望があったとのこと。既存の宇宙食はゲル状のものも多いため、相模女子大学と石田缶詰㈱も協力し、「咀嚼できるような食べ応えのある形状」「宇宙飛行士のストレス軽減につながる」「多種の素材を使う」「東海地域の食材を一部に使う」などを開発コンセプトとして、同社の日本料理店「さがみ庭」の「名古屋コーチン味噌小鍋」のレシピをベースに、名古屋コーチンやごぼう、こんにゃくなどを、八丁味噌を使ったオリジナルのおでん味噌で炊き、そのまま食べてもおいしいおかずに仕上げた。
今後は、JAXA基準をクリアした長期保存食や防災食として、CSR活動に使うことを目指しているという。