パック卵検査装置DEP-001『ジーパックディテクタ』 共和機械

不良パック卵を自動検出

共和機械㈱(友末琢磨社長―本社・岡山県津山市)は、パックに入った鶏卵を上面と底面から検査し、不良パックを自動で検出するパック卵検査装置DEP-001『ジーパックディテクタ』を開発し、新発売した。

出荷までの各工程で様々な検査を実施する鶏卵GPセンターでは、パック卵についてはラックへの積載前や箱詰め前に作業者がパックを裏返して目視で検査しているが、個人差による検査精度のバラツキや、パック卵を手直しする際に包装ラインが停滞するなど、生産性が低下する要因のひとつになっている。

新発売した『ジーパックディテクタ』では、複数の異なる波長帯の光を照射して卵を撮影し、先進のカラー画像合成技術によって高度な解析を行なう。安定して様々な卵の汚れや割れなどを高精度で検出できるため、パック卵製品の品質向上、製造ラインの停滞防止、検査負担の軽減、労働時間の短縮など、鶏卵GPセンターの生産性向上を後押しする。

不良パックの検出例

主な特長は次の通り。

①『ジーパックディテクタ』は、卵の上面や底面の黒汚れ(機械油や黒色の鶏糞の付着)、白汚れ(白色の鶏糞の付着)、黄汚れ(黄身の付着)、しみ汚れ、卵抜け(卵が必要個数入っていないパック)、割れ、液漏れ(卵殻が割れて中身が漏れている卵)、中身抜け(中身が抜けて殻だけの卵)、潰れ(パック底面の潰れ)、異物(異物が付着した卵)、端部にピンホールがある卵などを検出。

②卵殻色や卵殻模様のほか、対応するインクジェットの日付印字に影響されずに検出。

③パックの封印前に検査を行なうため、不良パックの修正が容易で資材ロスを最小限に抑える。

④検査レベルは5段階。検査履歴はリアルタイムで表示され、過去データの参照も可能。

⑤既設の製造ラインに追加で設置可能。オプション装備の振り分けコンベアによって、製造ラインの流れを止めずに不良パックを排出できる。

処理能力は1時間当たり4万卵(最大)、電源容量は100V10A。対応パックは無色かピンクの透明レギュラー・フラットパック(4・6・8・10・12個)。外形寸法は全幅1000mm×全高1700mm×奥行き450mm。

問い合わせは同社営業部(電0868-26-6600、F0868-26-6608、Eメール=info●kyowa-machinery.co.jp※)へ。

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