千葉のアヒルでHPAI(37、39例目)
富山の採卵鶏(38例目)でも発生
H5N8亜型の高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の発生が止まらない。
1月21日に千葉県横芝光町のアヒル農場で今シーズン37例目(県内で3例目)が発生した。20日に7棟ある家きん舎の1棟で産卵率が低下したとの通報を受け、簡易検査で陽性を確認。遺伝子検査の結果、H5亜型であり、21日に疑似患畜と判定。同農場の約8100羽のアヒルは21日のうちに殺処分され、防疫措置は23日に完了。半径3キロメートル圏内の移動制限区域には6戸・約18.7万羽、3~10キロメートル圏内の搬出制限区域には25戸・約126万羽が飼われている。
また、同農場が直近1週間にアヒルのひなを出荷した6道府県・9農場(北海道赤平市1農場、宮城県角田市1農場、茨城県古河市2農場、同かすみがうら市1農場、埼玉県行田市1農場、同春日部市1農場、大阪府松原市1農場、奈良県御所市1農場)が疫学関連農場となり、発生農場から導入したアヒルのひな(合計約6700羽)を21日のうちに殺処分し、防疫措置が完了した。周囲に移動制限区域と搬出制限区域は設定しない。
23日には富山県小矢部市の採卵鶏農場で38例目が発生した(富山県では初)。22日に鶏舎6棟のうち2棟で死亡鶏が増加したとの通報を受け、簡易検査で陽性を確認。23日に遺伝子検査の結果、H5亜型であり、疑似患畜と判定。同農場の約14.1万羽の鶏を自衛隊の協力を得て殺処分し、28日に防疫措置が完了。半径3キロメートル圏内の移動制限区域に農場はなく、3~10キロメートル圏内の搬出制限区域には4農場・約72.3万羽が飼われている。
24日には、37例目の半径3キロメートル圏内で発生状況確認検査を実施していた千葉県匝瑳市のアヒル農場で、簡易検査で陽性と判明。遺伝子検査の結果、H5亜型であり、疑似患畜と判定。同農場の約3500羽のアヒルと疫学関連農場となった匝瑳市の1農場の約1900羽のアヒルは24日のうちに殺処分され、26日に防疫措置が完了。半径3キロメートル圏内の移動制限区域には6戸・約19万羽、3~10キロメートル圏内の搬出制限区域には28戸・約107万羽が飼われている(37例目と重複地域あり)。