分野・業態別の対策を具現化 ケンコーマヨネーズ総合フェア
ケンコーマヨネーズ㈱(炭井孝志社長―東京本社・東京都杉並区)は10月18、19の両日、東京都新宿区のベルサール高田馬場で〝KENKO ACTION 2018 for〟をテーマに「ケンコーマヨネーズグループ総合フェア」を開き、取引先関係者らが多数来場した。
メインコーナーの『THE にっぽんのサラダ』では、インバウンド需要などが高まる中、日本の知恵や文化、誇りに着目し、①伝統食材の大豆、かつお節、大麦、麹を使用②海外で人気が高まっているわさび、そば、抹茶、白滝を使用③『和彩万菜』シリーズを簡単にアレンジ――したサラダ料理を提案した。
2018年秋冬発売新商品とおすすめ商品のうち、静岡富士山工場製造のタマゴ商品のブースでは、『惣菜亭』シリーズの厚焼き卵、だし巻き卵、錦糸卵や『とろーりたまご』、新商品の『クリーミースクランブルエッグH』を展示。厚焼き卵とだし巻き卵については、弁当や巻き物、サンドイッチ、一品料理、おつまみ、おでんなどのメニューに合うカットのバリエーションを紹介した。また、来年2月に発売予定で、使い勝手の良い小型の厚焼き卵とだし巻き卵も展示した。
業態別コーナーのうち、カフェ・ピザ・バーガー店とホテル向けには『ストップ客離れ』、ラーメン・うどん店向けに『新規客獲得』、ファミリーレストラン向けには『アイドルタイム対策』、食堂向けには『リピート率アップ』、リテールベーカリー向けには『利益率アップ』、ホールセールベーカリー向けには『品揃え強化』、居酒屋・バル向けには『他店との差別化』、寿司店とコンビニエンスストア向けには『インバウンド対策』のメニューを提案した。
ケンコーマヨネーズと関連会社、サラダカフェが三位一体で提案する「中食のアシタ」のコーナーでは、①有職女性向けには家にある食材をプラスしたり、食材を焼くだけ・炊くだけで完成する②アクティブシニア向けには健康をキーに新しい味わいや季節を感じる③単身男性向けにはボリューム満点でも健康も気にする――のメニューと商品を提案した。
このほか、産地・製法・品種訴求商品、素材系商品、機能性マヨネーズ類、健康訴求商品、小型商品、海外輸出対応商品、やわらか食などのキーワード別ラインアップも紹介した。
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総合フェア東京会場の開会に先立ち、メディア向け説明会に出席した炭井孝志社長は「食を取り巻く環境に目を向けると、中食需要の増加傾向は変わらないが、外食・中食を中心に現場では人手不足が深刻化している。物流コストの上昇やエネルギー価格の高騰もあり、業界を取り巻く環境は大変複雑で不透明である。
消費者のライフスタイルや食に対する価値観は健康・ヘルシー志向が継続し、安全・安心の追求と、原材料へのこだわりがますます深まっている。インバウンド需要への対応や、海外発の新たな食のトレンドの流入などで年々多様化しており、それぞれに合わせた商品やメニューを提供することが、我々を含めた食品メーカーにはより一層求められている。
こうした状況を踏まえてわが社では、調理の簡便性や健康志向、高付加価値など、市場のニーズやトレンドに合わせた商品を開発し、きめ細かな分野別、業態別対策をより一層強化していきたいと考えており、今回の総合フェアでも一層具現化している」などと述べた。
11月14、15の両日には大阪会場(マイドームおおさか)でも開催する。