全国加重平均額は901円 最低賃金の改定額
東京、神奈川は全国初の1000円超え
厚生労働省は、7月31日に厚生労働大臣諮問機関の中央最低賃金審査会が示した「令和元年度地域別最低賃金額改定の目安について」などを参考に、各地方最低賃金審査会で調査・審議した結果を8月9日に公表した。
改定後の最低賃金(1時間当たり)は、東京都で1013円、神奈川県で1011円になる見込みで、全国で初めて1000円を超える。
改定額の全国加重平均額は901円(昨年度874円)で、27円の引き上げは、昭和53年度以降で最高額となった。
最高額(1013円)と最低額(790円)の金額差は223円(昨年度224円)となり、平成15年以降、16年ぶりの改善。最高額に対する最低額の比率は78.0%(前年度77.3%)で、5年連続で改善された。
東北や九州などを中心に19県(前年度は23県)が、中央最低賃金審査会の目安額を超える引き上げ額となった。
答申された各都道府県の改定額は表の通りで、必要な手続きを経たうえで、10月1日から10月上旬までに順次発効する予定。