今年の種鶏導入計画 レイヤーは微増
レイヤーひなの供給に余力
(一社)日本種鶏孵卵協会(都丸高志会長)は2月18日にレイヤーとブロイラーの種鶏導入と素ひな計画生産検討会をオンライン形式で開いた。令和2年12月末調査から推計した全国の種鶏導入羽数は、レイヤー種鶏は令和3年が前年比0.9%増の118万2000羽、令和3年度が前年度比1.0%減の116万1000羽。ブロイラー種鶏は令和3年が前年比0.4%減の479万2000羽、令和3年度が前年度比1.4%減の479万1000羽。コマーシャルひなのえ付け羽数を前年並みと仮定した場合のレイヤーのひな需給は供給余力がある一方、前年比1.5%増と仮定した場合のブロイラーのひな需給は不足気味に推移すると見込まれる。
全国のレイヤー孵卵場22場から集計した令和3年(1~12月)の種鶏導入計画羽数は109万9320羽で、前年実績(109万660羽)に比べ0.8%増。令和3年度(3年4月~4年3月)は108万320羽で、前年度(108万2020羽)に比べ0.2%減少する計画。
地域別では、東日本(北海道から関東甲信越まで)は年次ベースが64万6300羽で2.1%減、年度ベースが65万8600羽で3.1%増。中部は年次ベースが30万920羽で12.0%増、年度ベースが26万5720羽で8.4%減。中四国・九州は年次ベースが15万2100羽で6.0%減、年度ベースが15万6000羽で1.7%増。
導入調査のカバー率などを基に推計した全国の種鶏導入羽数は、年次ベースが118万2000羽で前年(117万2000羽)に比べ0.9%増、年度ベースが116万1000羽で前年度(117万3000羽)に比べ1.0%減が見込まれる。
卵殻色別の種鶏導入計画は、白色卵は年次ベースで0.5%増、年度ベースで2.9%増。褐色卵は年次ベースで3.3%減、年度ベースで4.4%増。ピンク卵は年次ベースで20.4%増、年度ベースで35.2%減の見込み。全体の構成割合は、年次ベースで白色卵64.6%、褐色卵27.1%、ピンク卵8.3%。年度ベースで白色卵64.5%、褐色卵29.6%、ピンク卵5.9%となっている。
種鶏の供用期間308日(44週、25~68週齢)、種卵の平均採取率を白93.0%、赤92.4%、ピンク94.3%、種鶏1羽当たりひな生産羽数を白100.9羽、赤91.2羽、ピンク104.6羽などとして試算した素ひな生産能力は、年次ベースが1億1329万3000羽で前年比0.2%減、年度ベースが1億1324万3000羽で前年度比0.5%増の見込み。
コマーシャルひなのえ付け羽数を前年並み(年次・年度ベースとも1億974万羽)と仮定すると、ひな需給は年次ベースで355万3000羽、年度ベースで350万3000羽の供給余力が見込まれる。